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fkino diary


2011年07月20日 [長年日記]

_ Agile Conference tokyo 2011 に行ってきました

Martin Fowler が来るというので、Martin Fowler のセッションだけ聞いてきた。

前半は、Adaptive Planning と People First の話。後半は、Continuous Integration と Continuous Delivery の話。

1時間だともう終わりって感じだった。もうちょっと聞いていたかったな。


2011年07月18日 [長年日記]

_ 最後のRubyKaigiが終わった

最後のRubyKaigiに参加してきました。

これまでのRubyKaigiへは、2006年が一般参加者、2007年が当日スタッフ、2008年が一般参加者(自社企業ブース担当)、2009年も一般参加者(自社企業ブース手伝い)、2010年が一般参加者、2011年が個人スポンサーとして関わってきました。

6回すべてのRubyKaigiに出席しています。

特に、2007年のRubyKaigi (実質1回目のRubyKaigi) は当日スタッフをやらせていただいたこともあり、印象に残っています。しまださんとはじめてお会いしたのもこのときです。今日のしまださんの発表を、この4年間のあいだに自分の身に起こったことと重ね合わせながら聞いていると、思わず胸が熱くなりました。

一方、この期間で私が仕事でRubyを書いていたのは2007年から2008年までの約2年間です。

2008年のRubyKaigiにブースを出展したのがきっかけで声をかけていただき、Rubyの仕事がとれました。私がブースの担当をしたRubyKaigiがきっかけで声をかけてもらったんだから、それは木下さんのお客さんだということになって、そのプロジェクトの営業兼プロジェクトマネージャをやるようになりまりました。そう、私が営業をやったりマネージャ業をやったりするようになったのはRubyKaigiがきっかけなんです。そのあとは、Rubyのプロジェクトは私が営業とマネージャをやる、みたいな感じになっています。それで私はRubyのコードが書けなくなりました。RubyKaigiでプログラマやめました。RubyKaigiがなければ、私は今でもRubyのコードを書いていたかもしれませんw まあでも、それが良かったのか悪かったのか、まだ結論は出ていません。

だから、地下室に行って、急にRubyを書いてくれと言われても困惑するわけです。

では、なぜRubyistでないこんな私が最初から最後まですべてのRubyKaigiに参加したのか?

その答えをこの3日間、ずっと考えていました。そして分かったのは、みんながここにいるから。そんな単純な答えでした。

オブジェクト倶楽部やXPJUGのような、いわゆるホームではないけど、居ていて居心地のいい場所。それがRubyKaigiでした。2006年の6月10日、お台場。スタッフの方が「おはようございます」と気持ちのいい挨拶をしてくれた。この居心地のよさは、あのときからずっと続いています。

5年前、会場は知らない人ばかりでしたが、今は10歩あるくと知り合いに会うくらいにはなりました。純粋に個人的な関係でつながった方もいれば、仕事を一緒にさせていただいている方もたくさんいらっしゃいます。仕事でつながりのある人のセッションだけ選んで聞いても、ほぼ1日過ごすことができます。

同僚のhsbtの講演を前のほうで聴いて、そのまま大人げなく前列の席に陣取っていたら、周りをCRubyのコミッタに囲まれていた。こんな経験ができるのも、RubyKaigiならではです。

RubyKaigiという時間と場を多くのナイスなRubyistの人たちと共有できたことを嬉しく思います。歴代運営委員・スタッフのみなさま、講演者・参加者のみなさま、本当にありがとうことざいました。

Tags: rubykaigi

2011年07月15日 [長年日記]

_ 『アジャイルサムライ』が出版されました

同僚の nawoto, kakutani, _dot, bekkou がそれぞれ監訳・翻訳にかかわった『』が出版されました。

私はこの本を事前に読ませてもらい、推薦の言葉を「読者の声」として本書に寄せました。

顧客に強くかかわってもらい、顧客の期待をマネジメントしながら、
チームで成果をあげていく。こういった仕事のやりかたを、あなたが
具体的にもっと知りたいと思っているなら、『アジャイルサムライ』は
ピッタリの一冊だ。

Jonathan Rasmussonは元ThoughtWorker*1であり、「お客さんにかかわってもらう」とか「お客さんの期待をマネジメントする」といったことに随所で言及されており、私も受託ソフトウェア開発に携わっている身として、共感できる部分がとても多かったです。日本でソフトウェア開発に携わっている人たちも、ほとんどが受託でソフトウェアを開発している人たちだと思います。そういった人たちに、本当にこの本を読んでほしいと思います。

特に、「顧客に強くかかわってもらう」というところ。これまでは、お客さんにかかわってもらうことがソフトウェア開発を成功させる鍵だということは分かっていても、明確な手法やアプローチが示されてこなかった分野です。この本では書籍全体の20%以上を使って、「インセプションデッキ」というお客さんにかかわってもらう上でポイントとなる手法を説明しています。これだけでも間違いなく読む価値はあります。

また、個人的に好きなのは8章の「8.7 現場で実践する」のところ。Jonathan自身も経験があるんだと思うんですけど、現場でよく直面するセンシティブな問題に答えています。私自身もよく聞かれることなので、Jonathanがどう答えるかが興味があったのですが、踏み抜きそうになって寸止めした答え方になっているのが実に味わい深い (この感覚は一部の人にしか伝わらないと思う)。私はいつも踏み抜いてしまうんですけどね。

こんなにすばらしいアジャイル開発の教科書を私の書棚に (職場と自宅に1冊ずつ) 並べられることを本当に嬉しく思います。

監訳・翻訳チームのみんな、すばらしいレビュワー陣のみなさん、そして、オーム社開発局のみなさん、お疲れさまでした!!

*1 念のため書いておくと、ThoughtWorksは世界的に受託ソフトウェア開発とコンサルティングを展開している会社


2011年07月04日 [長年日記]

_ オブラブ2011夏イベントに参加しました

10年の節目となる今回のイベントにスタッフとして参加してきました。といっても、例によってあまりお手伝いはできていません。。。

唯一、懇親会のシメの挨拶を任せてもらったので、どういったことをしゃべろうかと考えを巡らせながらセッションを聞いていました。今回は、riueさんt-wadaさんKKDさんのような古参の方々から若人まで幅広い方に登壇いただきました。また、twitterでは今回のイベントに参加できなかった方 (kuranukiさんとか) からもコメントをたくさんいただきました。気づいたのは、オブラブが10年も続いているのはオブラブ自身が変わってきているからじゃないか、ということです。オブラブで扱うテーマも変わってきているし(KKDさんの書籍の変遷によると2007年くらいから大きく歪んだww)、参加者も入れ替わっているし(毎回半数くらいが初参加の人)、運営する側の人も変わっている(スタッフはキャリア採用の人たちが中心だったのが、いつの間にか新卒で入ってきた人たちが大活躍している)。

私自身は今回、前でしゃべっていないにも関わらず、初参加の方から顔馴染みの方まで、いろんな方に声をかけていただいたのは嬉しかったです。その中で一番多かった質問は「あれ、どうなったんですか?」でした。というわけで、あれがどうなったかについて書きました。今後ともよろしくお願いします。

最後に、ngtykさん、これまでご苦労さまでした。

Tags: oblove

2011年04月15日 [長年日記]

_ Agile Japan 2011 のセッション公募に通って事例発表してきました

Agile Japan には「ペア割」という制度があることからも分かるように、上司やお客さまをまきこんで参加するというコンセプトがあります。

思い起こせば、第1回目のAgile Japanは上司もお客さまも参加していませんでした。それどころか、私はAgile Japan参加を午前中で早々に切り上げ、その当時、トラブっていたプロジェクトがあったので、午後からお客さまのところに謝りに行って、夕方から社内で上司と反省会をしていたという苦い思い出があります。

第2回目は上司が参加してくれました。その上、Agile Japanの後、その上司が社内の会議でAgile Japanの報告をメンバーの前でしてくれました。

そして、第3回目の今回。公募セッションに応募したところ、採択され、お客さまと一緒に登壇することができました。そればかりか、同僚が全国各地のサテライト会場で発表をしました。サテライト会場のみんな、お疲れさま。

Step by step

ふりかえってみると、こんなことろに辿り着いていました。

本日の資料です。

対談形式で基本的にアドリブだったため資料では伝わらないと思いますが、同僚がつぶやきをTogetterにまとめてくれました。

http://togetter.com/li/124084

以下の写真は、セッションに参加された方からのフィードバックです。1つ目と4つ目と最後のが私たちのセッションへのものです(たぶん)。

今回のセッションで伝えたかったユーザーのリアルな声が伝わったようでよかったです。

agile-japan-2011

最後になりましたが、今回、発表した事例は現在開発進行中のプロジェクトになります。今日も同僚がAgile Japanにも参加せず、社内で開発を進めてくれていました。私たちはアジャイル開発を実践する中で、常に厳しい現実と対峙しています。今日も現場で現実と向き合っていた同僚に感謝と敬意を表します。ありがとう。

Tags: aj11 agile esm