fkino diary


2014年10月14日 [長年日記]

_ 5分で分かるアジャイルムーブメントの歴史

この記事は "Brief History of Agile Movement" の全文を日本語に翻訳したものです。

この記事の著者であり、日本語版の公開を快諾いただいた Udayan Banerjee 氏 に感謝します。

翻訳の間違いなどの責任は私 (@fkino) にあります。コメントなどで指摘していただけると嬉しいです。


2012年2月にアジャイルムーブメントは丸11年を迎えました*1。みなさんも何らかのアジャイル開発手法を既に取り入れているか、アジャイル開発に取り組もうと検討されていることではないでしょうか。さて、みなさんはアジャイルムーブメントがどのようにして起こったのかご存知ですか?それは、偶然だったのか?それとも、必然だったのか?アジャイルマニフェストに影響を与えたのは何だったのか?アジャイルマニフェストの執筆者の名前は言える?彼らにどんな背景があり、彼らは今何をしているのでしょうか?どうして「アジャイル」という名前が選ばれたのでしょうか?

影響を与えた人たち

Jon Kern が公開したメモによると、次の4つの方法論がアジャイルマニフェストに非常に大きな影響を与えたのは明らかです。

  1. Scrum (Jeff Sutherland と Ken Schwaber 、そして Mike Beedle)
  2. DSDM (Arie van Bennekum を中心とする DSDM コンソーシアム)
  3. ASD (Jim Highsmith)
  4. XP (Kent Beck 、 Ward Cunningham 、 Ron Jeffries それから、 Martin Fowler)

アジャイルマニフェスト以前は、これらの方法論は「軽量ソフトウェア開発手法」と総称されていました。これらの方法論の関係者が一同に会した会合は Kent Beck を中心とする初期の XP 支持者の集まりが発展して、当然の成り行きとして起こりました。実際の会合の呼びかけは Bob Martin からありました。以下に、アジャイルムーブメントに非常に大きな影響を与えたマイルストーン (1992-2003) を紹介します。さらに、みなさんに興味を持ってもらえるように、顔写真付きで紹介しています。

1992年 クリスタル (Crystal Methods)

Alistair Cockburn

クリスタルはのちにアジャイルムーブメントとして知られることになる方法論の元になったソフトウェア開発方法論の進化の出発点でした。クリスタルの提唱者は Alistair Cockburn です。この方法論は1997年になって「クリスタル」と名付けられました。

クリスタルは人命に関わらないシステムを開発している6〜8人のチームに適用することができます。次のことに焦点をあてていることから、クリスタルがアジャイルマニフェストの元ネタになっていることが分かります。(1) ユーザーに動くコードを頻繁に届ける、(2) ふりかえって改善する、(3) なるべく同じ場所にいてコミュニケーションを浸透させる。

彼は "Notes on the writing of the agile manifesto" という文書を書いています。

彼は自ら創設した Humans and Technology 社のコンサルティングフェローです。 (参照 : Biography page)

LinkedIn で彼を見つけることはできませんでした。

1993年 リファクタリング (Refactoring)

Bill Opdyke

リファクタリングは "Creating Abstract Superclasses by Refactoring" と題された論文で Bill Opdyke によって新たに生み出された言葉です。Wikipedia ではコードのリファクタリングについて次のように解説されています。

コードのリファクタリングは、ソフトウェアの非機能的な属性の一部を改善するために行われ、「プログラムの外部から見た動作を変えずにソースコードの内部構造を整理し、既存のコードを再構築するための規律的なテクニック」です。

現在、彼は JPMorgan Chase 社でアーキテクチャリードを努めています。(出典 : LinkedIn profile)

1994年 動的システム開発方法論 (Dynamic Systems Development Method)

Jennifer Stapleton

DSDM は、この記事でとりあげている他の手法とは異なり、あるコンソーシアムによって策定されました。そのコンソーシアムはソフトウェアエンジニアリングの分野のベンダや専門家によって構成される団体でした。目的は、コンソーシアム会員のベストな実践経験を持ち寄ることで、「独自RADフレームワークの共同開発と利用促進」をすることでした。DSDM の策定に関わった特定の個人を持ち上げることはできません。しかし、とりわけ Jennifer StapletonDSDMコンソーシアムの立ち上げメンバーのひとりとして、DSDMの考え方を最初に紹介するなど、尽力しました。

現在、彼女はイギリスで経営コンサルタントを務めています。 (参照 : LinkedIn profile)

Arie van Bennekum

アジャイルマニフェストの執筆者のひとりである Arie van Bennekum は、1997年以来、DSDM と DSDMコンソーシアムに積極的に関わってきました。DSDM は次の8つの原則に注目しています。(1) ビジネスニーズに焦点を当てる、(2) 期限に間に合わせる、(3) 協力する、(4) 決して品質に妥協しない、(5) しっかりした基盤の上にインクリメンタルに構築する、(6) イテレーティブに開発する、(7) 継続的かつ明瞭なコミュニケーション、(8) コントロールしてることを証明する。ここでもまた、アジャイルマニフェストの元ネタを見ることができます。

現在、彼はオランダでシニアコンサルタント、プログラマ、プロジェクトマネージャ、ファシリテータ、トレーナー、コーチ、メンター、講師などを務めています。 (参照 : LinkedIn profile)

1995年 スクラムとペア開発

スクラム (Scrum)

Jeff Sutherland, Ken Schwaber

スクラムは Jeff SutherlandKen Schwaber によって考案され、テキサス州オースティンで開催された OOPSLA '95 の論文で発表されたのが最初です。Jeff Sutherland は Scrum 社の CEO です。 (出典 : LinkedIn profile) Ken Schwaber は Scrum.org の創設者です。 (出典 : LinkedIn profile)

Mike Beedle

Mike Beedle は非常に早い時期に スクラム に目をつけたひとりで、1990年代半ば以降、多くの組織にスクラムを導入しています。みなさんもご存知のように、スクラムは言わばアジャイルのデファクトスタンダードになっています。

現在、彼は Enterprise Scrum 社の創設者であり、CEO を務めています。 (参照 : LinkedIn profile)

ペア開発 (Pair Development)

Jim Coplien

ペア開発のコンセプトは同時期に関連のない複数の人によって提唱されました。Jim Coplien は "ペアで開発する (Developing in Pairs)" というパターンを含む "A Development Process Generative Pattern Language" というタイトルの論文を発表しました。

彼はデンマークのリーンとアジャイルソフトウェア開発のコーチです。 (出典 : LinkedIn profile)

Larry Constantine

Larry Constantine は(Coplienの論文と)同じ年に出版された『Constantine on Peopleware』という書籍の中で "Dynamic Duos" について言及しました。このコンセプトはエクストリームプログラミングにとってなくてはならないものになっていったのです。
多くの調査はペアプログラミングの有効性を示すために実施されましたが、コンセプトや原理はアジャイルマニフェストにはそれほど反映されていません。

彼は現在、小説家であり、米国で大学教授を務めています。(出典 : LinkedIn profile)

1997年 ユーザー機能駆動開発 (Feature Driven Development)

Jeff De Luca

ユーザー機能駆動開発は当初、Jeff De Luca によって考案されました。FDD のベストプラクティスは次の通りです。(1) ドメイン・オブジェクト・モデリング、 (2) フィーチャ毎の開発、(3) クラス (コード) の個人所有、(4) フィーチャ・チーム、(5) インスペクション、(6) 構成管理、(7) 定期ビルド、(8) 進捗状況と成果の可視化。

興味深いことに、「クラス (コード) の個人所有」は今日、主要プラクティスとされているコードの共同所有のコンセプトと真逆のことを言っています。

彼は現在、Nebulon 社の社長です。(出典 : LinkedIn profile)

Peter Coad

FDD プロセスは Peter Coad との共著『Javaエンタープライズ・コンポーネント―カラーUMLによるJavaモデリング』の出版によって世の中に知られるようになりました。Peter Coad は TogetherSoft を設立し、Borland 社に売却しました。現在はアジャイル以外にも多くのことに夢中になっています。(参照 : petercoad.com)

彼の LinkedIn page はありますが、特に何も書かれていません。

Jon Kern

アジャイルマニフェストの著者のひとりである Jon Kern は Jeff De Luca や Peter Coad と一緒に働くほど親密な関係で、FDDの体系をまとめる手助けをした。ここ (Agile Manifesto Notes – Feb 2001, Snowbird, Utah) に彼のメモがあります。これは Jeff Sutherland が探し出して、提供してくれたものです。

Jon Kern はソフトウェア開発のクォーターバックであると称しており、複数の企業と関連を持っています。(参照 : LinkedIn profile)

1999年 たくさんのことが起こった

適応型ソフトウェア開発 (Adaptive Software Development)

Jim Highsmith

Jim Highsmith適応型ソフトウェア開発のコンセプトを確立し、同名の書籍を出版しました。このアイデアは Rapid Application Development 手法を発展させたものです。彼は次の3つのフェーズからなるライフサイクルを提唱しました。(1) 思索、(2) コラボレーション、(3) 学習。

彼はアジャイルマニフェスト策定の背景となった歴史を執筆しています。彼は現在、ThoughtWorks 社の上級コンサルタントです。(参照 : LinkedIn profile)

達人プログラマー (The Pragmatic Programmer)

Andrew Hunt

Andrew Hunt は書籍『達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道』を出版しました。この書籍では達人プログラマーの性格がきちんと説明されています。達人プログラマーは、(1) 新しいもの好き、(2) 研究好き、(3) 批判的, (4) 現実的、(5) 何でも屋です。

彼は自分自身のことを「Pragmatic /\ndy — 講演者、著者、編集発行人」と称しています。 (参照 : LinkedIn profile)

Dave Thomas

この本の共著者が Dave Thomas です。達人プログラマーのクイックリファレンスに目を通すと、アジャイルマニフェストへの影響がよく分かるでしょう。"Some Agile History" は2001年2月の会合で何が起こったのかを記した彼の回想録です。

彼は自分自身のことをソフトウェア・ビジョナリと称しています。(参照 : LinkedIn profile)

エクストリームプログラミング、ユーザーストーリー、リリースプランニング、継続的インテグレーション (Extreme Programming, User Stories, Release Planning and Continuous Integration)

Kent Beck

Kent Beck はクライスラーで働いているあいだに、エクストリームプログラミングのコンセプトを育てました。彼は1999年に『XPエクストリーム・プログラミング入門: ソフトウェア開発の究極の手法』という本を出版し、エクストリームプログラミングを世に知らしめました。エクストリームプログラミングの一環として、ユーザーストーリーリリースプランニングのコンセプトについても紹介しました。プランニング、マネジメント、設計、コーディング、テスティングのベストプラクティスが細かく書かれています。

彼は Facebook にいます。彼はプログラマーと名乗っています。(参照 : LinkedIn profile)

Ward Cunningham

Ward Cunningham は XP の共同発案者であると当時に、Wiki の発明者でもあります。また、彼は Cunningham & Cunningham 社の創設者であるとともに、CitizenGlobal 社の CTO でもあります。 (参照 : LinkedIn profile)

Ron Jeffries

Ron Jeffries も XP の共同発案者です。この3人が XP の創始者であると言われています。彼の経歴のページにはほとんどの人がこれまで生きてきたのよりも長くソフトウェア開発に関わっていると書かれています。(参照 : Biographical Notes)

LinkedIn で彼を見つけることはできませんでした。

Martin Fowler

Martin Fowler継続的インテグレーション (CI) という言葉を紹介し、広めました。ちなみに、CIという言葉を最初に使い出したのはKent Beck です。"Writing The Agile Manifesto" という彼のブログの記事は回想録です。

彼は執筆者であり、講演者であると名乗っています。Thoughtworks 社で働いています。 (参照 : About Martin Fowler)

LinkedIn で彼を見つけることはできませんでした。

2000年 アジャイルマニフェストに至るまでの出来事

Bob Martin

Bob Martin はユタ州ワサッチ山脈にあるスノーバード・スキーリゾートの「The Lodge」というホテルで開催された歴史的な会合の言い出しっぺであり、イニシアティブを取りました。彼は Uncle Bob Consulting 社のオーナーです。(参照 : LinkedIn profile)

2001年 アジャイルマニフェスト (Agile Manifesto)

2001年2月 + ユタ州スノーバード・スキーリゾートの「The Lodge」 + 17人の方法論者 = アジャイルマニフェスト

Agile Manifesto

Kent Beck, Mike Beedle, Arie van Bennekum, Alistair Cockburn, Ward Cunningham, Martin Fowler, James Grenning, Jim Highsmith, Andrew Hunt, Ron Jeffries, Jon Kern, Brian Marick, Bob Martin, Stephen Mellor, Ken Schwaber, Jeff Sutherland, Dave Thomas

2002年 その他のアジャイルのコンセプト

テスト駆動開発 (Test Driven Development)

Kent Beck

TDD の功績は Kent Beck によるものです。テスト駆動開発のコンセプトも XP のテストファーストの考え方が元になっています。これは後に Kent Beck によって『テスト駆動開発入門』という本にまとめられました。

プランニングポーカー (Planning Poker)

James Grennig

プランニングポーカーのコンセプトは James Grennig によって策定されました。これがオリジナルの論文です。

彼は Renaissance Software Consulting 社の創設者です。 (出典 : LinkedIn Profile)

Brian Marick と Stephen Mellor はどうだろう?

Brian Marick

彼は Exampler Consulting 社のオーナーであり、自分自身をテスト好きのアジャイル手法専門ソフトウェアコンサルタントと称しています。 (参照 : LinkedIn profile)

Stephen Mellor

彼は「フリーター」と名乗っています。(出典 : stephenmellor.com) 彼はジンバブエに居住しています*2。これが彼の LinkedIn profile です。

2003年 リーンソフトウェア開発 (Lean Software Development)

Mary Poppendieck, Tom Poppendieck

リーンソフトウェア開発はアジャイル方法論の拡張でしょうか?アジャイルとは別のものとして見るべきでしょうか?そもそも、この記事で取りあげるべきでしょうか?私は取りあげました。一番の理由は多くのアジャイリストがアジャイルムーブメントの今後のひとつの方向性と考えているからです。さて、「リーンソフトウェア開発」という言葉は2003年に Mary PoppendieckTom Poppendieck によって作られました。これはリーン生産方式の原則やプラクティスをソフトウェア開発に適用したものです。次の7つの原則があります。(1) ムダをなくす、(2) 知識を作り出す、(3) 決定を遅らせる、(4) 速く提供する、(5) 人を尊重する、(6) 品質を作り込む、(7) 全体を最適化する。知識を作り出す、速く提供する、人を尊重するなど、アジャイル原則とも非常に通じるところがあります。

私(Udayan Banerjee)は「ムダをなくす」と「全体を最適化する」については、アジャイル原則とそれほど関連がないと思っています。

*1 訳注 : 元の記事は2012年3月23日に書かれたものです。

*2 訳注 : 一時期、LinkedIn で Stephen Mellor の居住地がジンバブエになっていましたが、これはジョークであり、彼がジンバブエには住んでいたことはありません。


2014年10月08日 [長年日記]

_ 日記を直しました

日記を長らく放置しすぎたせいで、 就任エントリ のときに ツッコまれた のですが、ようやく Ruby と tDiary のバージョンを上げて、Rack環境に移行しました。サーバーも変えたのですが、DNS がそろそろ行き渡った頃だと思うので日記を更新します。

途中、 これ を踏んでドハマリしたんだけど、ありがたいことにタイムリーに解決していただいておりました。これからも tDiary ユーザーの端くれとして、たまに日記を書いていきたいと思います。

Tags: etc

2014年09月06日 [長年日記]

_ XP祭り2014に参加しました

(この日記は10月8日に書いてます。)

久しぶりにXP祭りに参加してきました。講演とLTのダブルヘッダーという人生初の経験をしました。

ホームグランドだと (勝手に) 思っているコミュニティで近況報告できたのは良かったです。

価値創造契約の失敗事例については、XP祭りの発表の当日よりも、後日、じわじわ話題になったのですが、そのことについてはまたあとで書く。

Tags: Agile XP xpjug ESM

2014年08月01日 [長年日記]

_ (株)永和システムマネジメントのアジャイル事業部長に就任しました

私の勤務先の永和システムマネジメントは35年の歴史があり、アジャイル開発には00年代前半から取り組んでいます。

8月1日より、永和システムマネジメントの35年の歴史の中で、はじめて アジャイル の名前を冠する事業部ができることになりました。逆に今までなかったのかと驚かれるかもしれませんが、永和システムマネジメントに転職して8年、Rubyとアジャイルを仕事の中心に置いてきた当事者の立場からすると、感極まりすぎてニュースリリースまで出してしまったほどです。

そして、私はこのアジャイル事業部の事業部長に就任しました。私が事業部長を任命されたとき、経営者のひとりに言われた言葉は「好きにやっていい」でした。 永和システムマネジメントのアジャイル事業を好きにやるっ!! 責任重大ですが、今このとき、この立場にあれることは、これはたいへん幸せなことだと思っています。

私が永和システムマネジメントに入ってからこれまでの仕事は、エンジニアのコミュニティを通して出会った多くの人たちとの繋がりに支えられてきました。これを機に、社外で出会ったコミュニティの人たちにも永和システムマネジメントのことをよりよく知ってもらうために事業部計画書(PDF)を公開することにしました。

これからも応援よろしくお願いします。

Tags: ESM Agile

2012年08月12日 [長年日記]

_ Agile2012の傾向と対策

毎年恒例、Agile Conferenceに行かない私が、Agile Conferenceのプログラムすべてに目を通して、お薦めセッションを紹介するエントリです。

ダラス組からの報告お待ちしています。

Monday AM

The Product Partnership: Using Structured Conversations to Deliver Value: Ellen Gottesdiener, Mary Gorman

プロダクトに関わる関係者が会話するための方法を学ぶ。インセプションデッキと近いけど、インセプションデッキとは違ったアプローチ。

Agile2011のセッションの再演。昨年のセッションレポートはこのブログが詳しい。

http://craigsmith.id.au/2011/09/12/agile-2011-day-1-review/

Bad-Assed Double-Loop Learning: From Judgmental to Good Judgement: Derek W. Wade, Susan Eller

準備されたシナリオに基づいてダブルループ・ラーニングを体験するワークショップ。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/derekwwade/uncover-your-frames

Users Are From Mars, Developers Are From Klingon: Derek Lane

ユーザーは火星人で、開発者はクリンゴン人というユニークな喩え。両者がコミュニケーションギャップを埋め、クリンゴン人、もとい、開発者がユーザーが求めているものを識別するための手法をゲーム形式で学ぶハンズオン。

Make your iPhone Agile with automated iOS Testing: Eric Smith, Eric Meyer

Fitnesse, OCSlim, OCDSpec を使って、iOS上で動くアプリケーションの Acceptance Test を自動化するというお話し。最新のiOS SDKをインストールしたMacを持参のこと。

Problem Statement to Scrum Board: Design Studio Using Systematic Creativity for Innovation: William Evans

Design Studioという手法を紹介するワークショップ。

Monday PM

ACT: A Planning Tool for Agile Change Agents: Jutta Eckstein, James Shore

アート・オブ・アジャイル デベロップメント』のJames Shoreのセッション。

Jutta Eckstein, Diana Larsen, James Shoreが提唱している Agile Change and Transformation (ACT) planning model の紹介。

アート・オブ・アジャイル デベロップメント ―組織を成功に導くエクストリームプログラミング (THEORY/IN/PRACTICE)(James Shore/Shane Warden/木下 史彦(監訳)/平鍋 健児(監訳)/笹井 崇司)

Agile Inception Deck - 10 questions you'd be crazy not to ask before starting your project: Jonathan Rasmusson

アジャイルサムライ』の著者 Jonathan Rasmusson 自らによるインセプションデッキのワークショップ。

アジャイルサムライ−達人開発者への道−(Jonathan Rasmusson/西村 直人/角谷 信太郎/近藤 修平/角掛 拓未)

TDD for [Embedded] C: Bas Vodde, James Grenning

Bas Vodde と James Grenning という有名人2人による組込みソフトウェア向けのC言語でのTDDの紹介。

予習はこちら。

http://www.renaissancesoftware.net/files/agile2011/TDD-in-bed-with-C-2011.pdf

Test-Driven Development for Embedded C (Pragmatic Programmers)(James W. Grenning)

The Fastest Learner Wins: Exploring the Innovator’s DNA: Mary Poppendieck, Tom Poppendieck

お馴染み Poppendieck夫妻による講演。

Clayton Christensen の『イノベーションのDNA』を引き合いに出し、破壊的イノベーションを持続的に起こさせるアプローチについて解説する。

これはぜひ、聞いておきたい。

イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)(クレイトン・クリステンセン/ジェフリー・ダイアー/ハル・グレガーセン/櫻井 祐子)

The UX of User Stories: Anders Ramsay

Agile UX のワークショップ。UX に加えて、Lean Startup や Experience-oriented story というキーワードがでてくる。

予習はこちら。

http://www.andersramsay.com/2011/07/16/the-ux-of-user-stories-part-1

http://www.andersramsay.com/2011/07/24/the-ux-of-user-stories-part-2

http://2012.uxlondon.com/programme/day3/anders/

Tuesday AM

Scaling up Excellence: Bob Sutton

Bob Sutton のキーノートスピーチ。

職場で人間性を重視し、人々が最高のパフォーマンスを発揮できるようにするにはどうすればよいかというお話。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/SBODN/bob-sutton-on-scaling-up-excellence-may-2012

http://bobsutton.typepad.com/my_weblog/2012/02/my-main-focus-for-2011-scaling-good-behavior.html

事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか?(ジェフリー フェファー/ロバート・I. サットン/Jeffrey Pfeffer/Robert I. Sutton/清水 勝彦)

あなたの職場のイヤな奴(サットン/I.R./矢口 誠)

実行力不全 なぜ知識を行動に活かせないのか (Harvard business school press)(ジェフリー・フェファー/ロバート・I・サットン/長谷川 喜一郎/菅田 絢子)

なぜ、この人は次々と「いいアイデア」が出せるのか―“儲け”を生み出す12の“アイデア工場”!(ロバート サットン/Robert I. Sutton/米倉 誠一郎)

Agile In a Nutshell: Jonathan Rasmusson

Jonathan Rasmusson が再び登場。

Agile Japan 2012でも発表されたお馴染みのセッション。

http://agilewarrior.files.wordpress.com/2009/05/agile-in-a-nutshell.pdf

Clean Code: Robert Martin

Bobおじさん 登場。

Clean Code』のお話し。

Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技(Robert C. Martin/花井 志生)

Why Agile Needs More Cowboys: Mike Griffiths

アジャイルとリーダーシップの話。カウボーイは牛の群れを導く方法を知っており、組織を牛の群れに喩えて、アジャイルなリーダーシップについて、カウボーイから学ぶ。

Tuesday PM

This One Goes to 121: James Shore, Arlo Belshee

James Shore 再び登場。

成功と失敗を分かつものとは? 卓越を追求して、チームの限界を超えていく方法を探る。

Kanban Pizza Game - the Kanban experience for foodies: David Bland, Dave Sharrock

何とも楽しそうなセッション。

一個流しやWIPの制限などのカンバンの本質を、ピザ屋を例に体験するワークショップ。

昨年、フィンランドのAgileカンファレンスで同セッションが行われた様子はこちら。

http://www.agile42.com/en/blog/2011/09/23/kanban-pizza-game/

Team Dynamics Interactive Games : Ken Howard

折り紙を通して協調的なコミュニケーションについて体験したり、トランプの「ブリッジ」を通して自己組織化チームにおけるリーダーシップについて学んだりするゲーム形式のワークショップ。

Individuals and Interactions: An Agile Guide(Ken Howard/Barry Rogers)

Scaling Agile with Multiple Teams: Using Lean to Drive Business Value: Alan Shalloway

Agile Japan 2010 で来日したAlan Shallowayのセッション。

複数チームが関わるような規模の大きなアジャイル開発のための代表的なといえば、Scrum-of-Scrums が挙げられるが、Scrum-of-Scrums ではない別のアプローチについて説明する。

予習はこちら。

http://www.dfwscrum.com/events/50329582/?eventId=50329582&action=detail

Lean-Agile Software Development: Achieving Enterprise Agility (Net Objectives Lean-Agile Series)(Alan Beaver, Guy Trott, James R. Shalloway)

Essential Skills for the Agile Developer: A Guide to Better Programming and Design (Net Objectives Lean-Agile Series)(Alan Bain, Scott Pugh, Ken Kolsky, Amir Shalloway)

Leading Conflict: A Systems Intelligence Approach to Conflict Facilitation for Leaders: Michael Spayd, Lyssa Adkins

Coaching Agile Teams』の著者として有名な Lyssa Adkins によるセッション。

コンフリクトを解消するためのファシリテーションについて、ワークショップ形式で学ぶ。

個人的にはすごく参加したいワークショップ。

Coaching Agile Teams: A Companion for ScrumMasters, Agile Coaches, and Project Managers in Transition (Addison-Wesley Signature Series (Cohn))(Lyssa Adkins)

Teams are made of People! Personal Kanban for healthy self-organization and real-time: Jim Benson

Personal Kanban』の話。

予習はこちら。

http://www.isixsigma.com/tools-templates/kanban-tool/personal-kanban/

Personal Kanban: Mapping Work - Navigating Life(Jim Benson/Tonianne Demaria Barry)

Testing System Qualities: Rebecca Wirfs-Brock, Joseph Yoder

オブジェクトデザイン』の Rebecca Wirfs-Brock のセッション。

ユーザビリティ、セキュリティ、パフォーマンス、スケーラビリティ、国際化、可用性、アクセシビリティなどのようなアーキテクチャに関わるシナリオを記述する方法を示すハンズオン。

Extreme Design — The Secrets to Successful Design Pairing: Samuel Bowles

ペアプログラミングならぬペアデザイン。ペアでデザインを行うための原則を紹介する。

予習はこちら。

http://www.scribd.com/doc/55672319/Extreme-Design

Dealing with the Counterproductive Games holding back your Agile adoption: Rowan Bunning

人生ゲーム入門』を参考にしたワークショップ。

交流分析の観点からアジャイルを適用するときに生じる対人関係に焦点を当てるセッション。集団で共同作業を行うときに陥りがちな「社会的手抜き」を回避する方法とは。

個人的にすごく興味がある分野。

人生ゲーム入門―人間関係の心理学(エリック バーン/Eric Berne/南 博)

Continuous Delivery: Jez Humble

Jez Humble 本人による『継続的デリバリー』の話。

継続的デリバリー 信頼できるソフトウェアリリースのためのビルド・テスト・デプロイメントの自動化(David Farley/Jez Humble/和智 右桂/高木 正弘)

Working Effectively with User Stories: Silent Sizing and Definition of Ready: Ken Power

ユーザーストーリーのサイレント・グルーピングという手法と「Readyの定義」についての話。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/kenpower/using-silent-grouping-to-size-user-stories-xp2011

The product owner role is a stupid idea: Improving how we handle customer requests: Jeff Patton

昨年の Scrum Gathering Tokyo で来日した Jeff Patton によるセッション。

ユーザーストーリーマッピングの提唱者である Jeff Patton が自ら顧客の要求を整理する手法について解説する。

Agile User Experience Design (Agile Software Development Series)(Jeff Patton)

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The Power of Observation: Jukka Lindström

昨年、すくすくスクラムで来日した Jukka Lindström によるセッション。

UXを実践する上ではとても重要な「観察」について解説する。

The Silence of Agile: Steve Rogalsky

サイレントブレーンストーミングという手法の紹介。科学的な背景の説明もあって、面白そう。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/SteveRogalsky/the-silence-of-agile

Lean from the Trenches: Managing Large Scale Projects with Kanban & Scrum & XP: Henrik Kniberg

Henrik Kniberg は『Lean from the Trenches』の話。

Lean from the Trenches: Managing Large-Scale Projects With Kanban(Henrik Kniberg/Kent Beck/Kay Keppler)

Creating a Shared Vision: Strategies and Techniques to Inspire Teams: Brad Swanson

ピーター・センゲを引き合いに出し、共有ビジョンを作成する5つの戦略を探る。

A learningful life: Staying relevant and agile in high tech: Linda Rising

Linda Rising 登場。

アジャイルと学習について。Lindaファンは必聴のセッション。

Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas(Mary Lynn Rising, Linda Manns)

Estimate of the appropriate iteration length in agile development by conducting simulation: Ryushi Shiohama, Hironori Washizaki, Shin Kuboaki,, Kazunori Sakamoto and Yoshiaki Fukazawa

日本勢見参。

鷲崎先生の研究成果の発表。

Wednesday AM

Cultural change with Spiral Dynamics to transform from 'doing agile' to 'being agile': Dajo Breddels

Clare W. Graves教授に端を発するスパイラルダイナミクスの研究成果を元に、アジャイルをするからアジャイルである状態に移行する方法を説明する。

Scaling Lean|Agile Development to the Large Enterprise with the Scaled Agile Framework: Dean Leffingwell

Dean Leffingwell によるアジャイルとスケールアップの話。

アジャイル開発の本質とスケールアップ 変化に強い大規模開発を成功させる14のベストプラクティス (IT Architects’ Archive)(ディーン・レフィングウェル/玉川 憲/橘高 陸夫/畑 秀明/藤井 智弘/和田 洋/大澤 浩二)

ソフトウェア要求管理―新世代の統一アプローチ (Object Technology Series)(ディーン レフィングウェル/ドン ウィドリグ/Dean Leffingwell/Don Widrig/石塚 圭樹/荒川 三枝子/日本ラショナルソフトウェア)

Agile Software Requirements: Lean Requirements Practices for Teams, Programs, and the Enterprise (Agile Software Development Series)(Dean Leffingwell)

Transforming a Worst Nightmare Leader to Situational Leader: Dave Neuman

Ken Blanchard の Situational Leadership II モデルをワークショップ形式で体験する。

Ken Blanchard を取りあげるあたり、着眼点が渋い。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/daneuman/transforming-worst-nightmare-leader-06052012-13213273

元ネタはこのあたり。

1分間マネジャー―何を示し、どう褒め、どう叱るか!(K.ブランチャード/S.ジョンソン/小林 薫)

1分間リーダーシップ―能力とヤル気に即した4つの実践指導法(K.ブランチャード/小林 薫)

ザ・リーダーシップ―チームの力を最大限に引き出す秘密(ケン・ブランチャード/マーク・ミラー/田辺 希久子)

ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか(ケン・ブランチャード/ジェシー・ストーナー/田辺 希久子)

Testing As We Go: Perspectives on Testing as part of Done: Elisabeth Hendrickson

アジャイルテストの大御所 Elisabeth Hendrickson は、テストとDoneの定義について。

Agile UX Research Practices Applied : Miki Konno

米国在住、米マイクロソフト社勤務の Miki Konno さんによる発表。UXテストの手法 "Quick Pulse Studies" について解説する。

昨年、米マイクロソフト本社で行われた ALM Summit のレポートはこちら。

http://d.hatena.ne.jp/kaorun55/20111116/1321431402

Successfully bootstrapping a large scalable Scrum practice at Royal Dutch Shell: David Segonds

ロイヤル・ダッチ・シェル社で組織的にスクラムを導入した事例の紹介。

Agile Transformation - What to do with managers?: Arto Eskelinen

アジャイルに取り組むときに起こりがちな、マネージャの抵抗に対処する方法を、自身がマネージャを経験した立場から解説する。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/aeskelin/what-to-do-with-managers

Does Pair Programming Have to Suck?: Angela Harms

ペアプログラミングの効果についての話。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/angelaharms/pair-programming-10082278

http://www.youtube.com/watch?v=OQXEzwXtzJ8

Agile Enterprise Architecture? Oxymoron or Savior?: Scott Ambler

Scott Ambler は『Disciplined Agile Delivery』の話。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/agileindia/agile-enterprise-architecture-11947301

Disciplined Agile Delivery: A Practitioner's Guide to Agile Software Delivery in the Enterprise (IBM Press)(Scott W. Ambler/Mark Lines)

Scaling Agile Teams: Principles and Practices: Esther Derby

アジャイルチームをスケールアップさせる方法について解説する。Scrum-of-Scrumsを超えて。

予習はこちら。

http://www.estherderby.com/2011/12/agile-teams-at-scale-beyond-scrum-of-scrums.html

http://vimeo.com/43603454

Wednesday PM

Patterns for Agile Adoption and Transformation: Mike Cottmeyer

Mike Cottmeyer はアジャイルの導入と移行に関するお話し。

予習はこちら。

http://www.infoq.com/interviews/Mike-Cottmeyer-Agile-Adoption-Transformation

Building a Team Through Feedback: Lisamarie Babik, Johanna Rothman

Johanna Rothman 先生のセッション。

アジャイルチームが重視するピア・ツー・ピアのフィードバックが、より責任感の強いチームを作るという話。

Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント(Johanna Rothman/でびあんぐる)

Remote Pair Programming: A Guide for Distributed Teams: Joe Moore

分散開発において、物理的に離れた場所でペアプログラミングを実践するための手法の紹介。

Story Maps as Test Plans and Other Cross Cutting Guides: David Hussman

David Hussman による大規模開発 (複数チーム、分散チーム) におけるユーザーストーリーマッピングの手法の紹介。

予習はこちら。

http://pragprog.com/screencasts/v-dhcag/cutting-an-agile-groove

Combining Kanban and Scrum - lessons from the team of sysadmins: Kate Terlecka

しばしば対立構造で語られることの多い、カンバンとスクラムという2つの手法。これら2つの手法を両立させた手法を紹介する。

予習はこちら。

http://vimeo.com/44243843

http://controlyourchaos.wordpress.com/2011/11/12/combining-kanban-and-scrum-%E2%80%93-lessons-from-a-team-of-sysadmins/

Adaptive Leadership: Accelerating Enterprise Agility: Jim Highsmith

Jim Highsmith は毎度お馴染み、適応型リーダーシップのお話し。

予習はこちら。

http://www.thoughtworks.com/sites/www.thoughtworks.com/files/files/adaptive-leadership-accelerating-enterprise-agility-jim-highsmith-thoughtworks.pdf

アジャイルプロジェクトマネジメント(ジム ハイスミス/Jim Highsmith/平鍋 健児/小野 剛/高嶋 優子)

適応型ソフトウエア開発-変化とスピードに挑むプロジェクトマネージメント (Object Oriented Selection)(ジム・ハイスミス/ウルシステムズ株式会社/山岸 耕二/原 幹/中山 幹之/越智 典子)

Craftsmanship or 'The only way to go fast is to go well': Robert Martin

Bobおじさんの毎度お馴染み、Craftsmanship のお話し。

Hold the Sprinkles! Cupcakes, layers, and Agile UX design requirements: Carissa Demetris

ユーザーストーリーマッピングを応用したエンド・ツー・エンドのUXデザインの解説。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/cdemetri/iue-demetris-layered-design

Agile FDA Mini- Plays, Mosh Pit Style: Brian Shoemaker, Nancy Van Schooenderwoert

食品や医薬品、医療機器などを管轄するFDA (アメリカ食品医薬品局) のような、規制の厳しい世界でアジャイル開発を適用するお話し。

Down the Pub: How did that transition you were working on go?: Andrea Tomasini, Hendrik Esser

エリクソンを組織的にアジャイルにした事例の紹介。

これを可能にしたポイントは、People(人), Practices(プラクティス), Perseverance(粘り強さ), Protection(後押し), Patience(忍耐)。

Coaching is More than Telling People What to Do: David Hussman

アジャイルコーチを生業にしている人には打って付けのセッション。David Hussman が語るコーチングとは。

The Need for (Build) Speed: Lasse Koskela

スローテストの問題に対処する方法について解説する。

Test Driven: Practical TDD and Acceptance TdDD for Java Developers(Lasse Koskela)

Effective Unit Testing: A Guide for Java Developers(Lasse Koskela)

An Agile Accounting Model to Accelerate Enterprise Agility: Walt Wyckoff, Pat Reed

アジャイル開発のメリットを定量化して、CFOに説明できるようにするにはどうしたらいいのか、というセッション。アジャイルプロジェクトの会計モデルの話。

Meet Scrum’s Big Brother, Dynamic Governance. Effectively Delivering Large Programs: Dan LeFebvre, John Buck

40年以上前にオランダで開発されたDynamic Governanceという手法を、大規模なアジャイル開発に適用するという話。

予習はこちら。

http://www.scrumalliance.org/system/slides/86/original/Dan%20Lefebvre,%20John%20Buck_Meet%20Scrum's%20Big%20Brother.pdf

Agile Portfolio Management at NYSE : Gabino Roche, Jr.

NYSE (ニューヨーク証券取引所) におけるアジャイル導入の紹介。

The Nature of Software Development: Getting twenty pounds of fantasy into a five pound bag: Ron Jeffries, Chet Hendrickson

毎度お馴染み Ron Jeffries と Chet Hendrickson のコンビによるアジャイル開発と見積りの話。

「The Nature of Software Development」というChristopher Alexanderの著書をリスペクトしたセッションタイトルに期待が高まる。

XPエクストリーム・プログラミング導入編 ― XP実践の手引き (The XP Series)(ロン・ジェフリーズ/アン・アンダーソン/チェット・ヘンドリクソン/平鍋 健児/高嶋 優子/藤本 聖)

The Tester’s Role in Improving Developers' Testing Skills: Andrew Prentice

アトラシアンで行われているアジャイルテストの紹介。

予習はこちら。

http://summit.atlassian.com/archives/code-and-build/agile-testing

Using Rapid Prototyping for Design Iteration: Hugh Beyer

ペーパープロトタイピングの紹介。

Contextual Design: Defining Customer-Centered Systems (Interactive Technologies)(Hugh Beyer/Karen Holtzblatt)

User-Centered Agile Methods (Synthesis Lectures on Human-Centered Informatics)(Hugh Beyer)

Scaling Product Ownership at the US Air Force - A Story of Epic Proportions!: Peter Saddington

アメリカ国防総省でのアジャイル適用事例の紹介。

Thursday AM

De-Mystifying Kanban: Understanding Its Many Faces: Alan Shalloway

Alan Shalloway によるカンバンのセッション。リーン・フローや制約理論を背景にしたカンバンの紹介。

予習はこちら。 http://www.netobjectives.com/files/resources/articles/Demystifying-Kanban.pdf

Product Owner Snow and the Seven Angry Dwarfs: V. Lee Henson

「白雪姫と七人のこびと」をもじったタイトルが目を引く。素早くユーザーストーリーを準備し、リリースプランニングをするための手法を紹介する。

Can laughing at our problems actually help us solve them?: Paul Goddard

笑いは問題解決能力を向上させる? 笑いを使った問題解決やコーチングのテクニックの紹介。

Understanding Agile Program and Portfolio Management: Mike Cottmeyer

伝統的なPMOが存在するような大規模かつ複雑な組織に、アジャイルのポートフォリオマネジメントを適用する話。

Can Marketing Go Agile?: Randall DeFauw

アジャイルプロセスをマーケティングにまで拡張したPERFORCE社の事例紹介。

Agile Values, Innovation and 
the Shortage of Women Software Developers: Ken Judy

女性のソフトウェア技術者の不足は由由しき問題ですぞ、というセッション。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/kenjudy/ken-judy-agile-values-innovation-and-the-shortage-of-women-software-developersshared-13334525

http://ebookbrowse.com/agile-values-innovation-and-the-shortage-of-women-software-developers-ken-judy-pdf-d368951150

Fixing Broke(n) Governments Through Serious Games: Luke Hohmann

予算不足・歳出削減に悩まされる自治体が参加型で予算再編をするアプローチである Budget Game のワークショップ。カリフォルニア州サンノゼ市での実践事例が有名。

Agile Conference は毎年、参加型のワークショップがたくさんあるが、今年は個人的にはこれが一番面白そうだった。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/innovgames/sxsw-2012-fixing-broken-government-through-serious-games

A Starting Point for Negotiations - Delivering with a Heterogeneous Team: Alfred Lorber

このセッションのスピーカーは核兵器の開発と管理、軍事科学、安全保障の全分野などについて国家機密に属する先進的な研究を行っているサンディア国立研究所でスクラムマスターをつとめる。

プロジェクトに100%アサインじゃないメンバーで構成されるクロスファンクショナルチームが、複数の分野の専門家によって構成されるマトリックス組織にアジャイル開発でソフトウェアを提供していくという気の遠くなるような話。

Inside-out: Leading Change from the Middle using Lean Tools and Principles: Ed Kraay

中間管理職向けセッション。リーン思考とリーンツールを使って、組織にアジャイル導入をする手法の紹介。

How Much Will This Project Cost?: Johanna Rothman

Johanna Rothman 先生のセッション。

「このプロジェクトにかかるコストはおいくら?」

誰もが知りたいが、この質問に答えることは困難である。この質問に答えずに、アジャイルの持つ透明性を利用して、組織をリードする方法を解説する。

Agile Data Warehouse - The Final Frontier: Terry Bunio

スライドがスター・トレックで統一されてるw

アジャイルとデータウェアハウスの話。元ネタは Scott Ambler の『Agile Database Techniques: Effective Strategies for the Agile Software Developer (Wiley Application Development)(Scott Ambler)』。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/tbunio/the-final-frontier

Agile Database Techniques: Effective Strategies for the Agile Software Developer (Wiley Application Development)(Scott Ambler)

Demanding Technical Excellence and Professionalism: Robert Martin

今回、最多講演のBobおじさん、3回目。

ソフトウェア開発者がプロフェッショナルたり得るには?

Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道(Robert C. Martin/角征典)

Thursday PM

Velocity is Killing Agility!: Jim Highsmith, Pat Reed

Jim Highsmith のセッション。

誤解されることが多いベロシティと生産性の関係について。話題になった Jim Highsmith のブログエントリー「Velocity is Killing Agility!」にまつわる話。

It is the culture, stupid, but don't you dare touch it: Israel Gat

組織文化を変えることについての話。ピーター・ドラッカーは組織文化を変えるには10年かかると言った。でも、人はそんなに待てない。ではどうするか?

伝統的なフロイト理論に複雑系理論を組み合わせた行動心理学のアプローチを紹介する。

Exploring UX techniques and practices - When should they be applied? Get some practice!: Ariadna Font

ステークホルダーマップ、ペルソナ、ストーリーマップ、UXマップ、ストーリーボード、ユーザーシナリオ法、バックログ、ペーパープロトタイピング、BDD、ユーザビリティテストなどのUXのテクニック/プラクティスを紹介する。

Agile Antipatterns: The Agilist’s Guide to Traps, Tripwires, & Treachery: Adam Weisbart

現場で生じるアジャイルのアンチパターンをまとめるワークショップ。

http://agileantipatterns.com/

How to Change the World: Jurgen Appelo

Jurgen Appelo は達人出版会から翻訳が出た『How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜』の話。

Jurgen Appelo の話は一度、生で聞いてみたい。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/jurgenappelo/how-to-change-the-world-9178258

http://vimeo.com/30042720

How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜
Jurgen Appelo, 前川哲次(翻訳), 川口恭伸(翻訳), 吉羽龍太郎(翻訳)
達人出版会
発行日: 2012-07-13
対応フォーマット: EPUB, PDF

Management 3.0: Leading Agile Developers, Developing Agile Leaders (Addison-Wesley Signature Series (Cohn))(Jurgen Appelo)

Play the Customer Development Game: A lean approach to business model discovery : Adrian Howard

リーンスタートアップにおける顧客開発の話。ビジネスの仮説を手軽に構築する方法を学ぶ。

Wetware Craftsmanship: Better Coaching Through Improved Understanding of the Mind: Brian Bozzuto, Devin Hedge

神経科学の観点から人の心を紐解き、コーチングを強化しようというセッション。

Motivated and Hyper-productive Agile Teams by Abolishing Performance Appraisals: Michael Mallete

アジャイルチームの業績評価とモチベーションの話。

Systems Thinking through Play: Patrick Kua

システム思考について学ぶワークショップ。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/thekua/systems-thinking-primer

What Does 'Self-Organizing Team' Really Mean?: Esther Derby

「自己組織化」という言葉がバズワードになりつつある。Esther Derby が「自己組織化チーム」の神髄に切り込む。

予習はこちら。

http://vimeo.com/43672298

'How am I doing?' - Personal Retrospectives on Developing One's Craft: Diana Larsen

Diana Larsen によるふりかえりのハンズオン。

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き(Esther Derby/Diana Larsen/角 征典)

Liftoff: Launching Agile Teams & Projects(Diana Larsen/Ainsley Nies)

Dollars and Dates are Killing Agile: Chris Sterling, Brent Barton

アジャイルチームはストーリーポイントとイテレーションで会話するが、プロジェクトマネージャやビジネスマネージャはお金と納期を気にしている。

よくあるこの課題をどのように克服しているかという話。

Risk Management is Too Important for Project Managers: Mike Griffiths

アジャイル開発プロジェクトのリスクマネジメントのための8つのツールを紹介する。

予習はこちら。

http://leadinganswers.typepad.com/leading_answers/2012/06/agile-risk-management-harnessing-the-team.html

Slow Down to Go Fast: Lessons Learned Shipping Bing Voice Search on Xbox : James Waletzky, Randy Santossio

マイクロソフトのXbox音声検索チームの事例紹介。

It's all about teamwork - getting a team to turn into a high-performing engine: Jeff Sutherland

スクラムの創始者である Jeff Sutherland氏は、チームとパフォーマンスについての話。

Pragmatic, Not Dogmatic TDD: Rethinking How We Test: Joseph Yoder, Rebecca Wirfs-Brock

Rebecca Wirfs-Brock によるテスト再考。

予習はこちら。

http://www.slideshare.net/yodamann/pragmatic-notdogmatictdd

Friday AM

Adventures of an Accidental Entrepreneur. A High Tech Teleradiology Venture from India: Dr. Sunita Maheshwari

Dr. Sunita Maheshwari はインドで活躍する医師兼起業家。小児循環器が専門。

彼女がインドでひとりで立ち上げたハイテク遠隔放射線診断 (Teleradiology) の会社は、遠隔放射線診断の分野で全米No.1企業になるまでに至った。このセッションでは、その足跡をだどる。

Managing a collaborative multi-national team in real time: Joe Justice

WIKISPEED社の創業者でありコンサルタントである Joe Justice の講演。

WIKISPEED社では、自動車の設計・製造にアジャイルソフトウェア開発のプラクティスを取り入れている。さらには、リーンとカンバンで6カ国71チームをコラボレーションさせている。

予習はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=x8jdx-lf2Dw&feature=player_embedded

http://www.infoq.com/jp/news/2012/07/wikispeed-wellington

まとめ

Agile UX

すっかり定番となったAgile UX。今回もAgile UX関連のセッションが多い。Lean UXやLean Statupと相まって、手法/プラクティスが確立されてきた感がある。

大規模分散アジャイル開発

地理的に分散した複数のチームでアジャイル開発を行った事例が、毎年紹介されているが、今年の特徴は、大規模分散アジャイル開発で定番となったScrum-of-Scrumsに代わる手法がいくつか (Alan ShallowayやEsther Derbyによって) 紹介されている点に注目。

世界的大企業や公的機関の事例紹介

ロイヤル・ダッチ・シェルやエリクソンのような世界的な企業やニューヨーク証券取引所、アメリカ国防総省、アメリカ食品医薬品局、サンディア国立研究所のような公的な機関がアジャイル開発の成功事例を紹介している。

異分野の業績の取り込み

ピーター・ドラッカーに端を発する従来のマネジメント手法に加えて、交流分析や神経科学、行動心理学といった異分野の業績をアジャイル開発のチームづくりや人のモチベーション向上、問題解決能力向上に使おうという動きが顕著になってきた。