2008-08-20 (Wed) [長年日記]
■ 今年もやります!! XP祭り
「本当にやるのか?」と言われだしているXP祭りですが、今年もやります。
日時 : 9月6日 (土) 場所 : 練馬公民館
申し込み方法やセッション内容などの詳細は追ってお伝え致します。
とりあえず予定を空けておいてください。
2008-08-17 (Sun) [長年日記]
■ 新編 英和翻訳表現辞典
最近はいつも翻訳や監訳をやるときは手元に置いています。
『英和翻訳表現辞典』というのは英和辞典に載っていない訳語を集めた辞典です。思わず上手いとうなってしまうような訳語もあって、参考になります。収録語数は通常の英和辞典にはとても及びませんが、訳語を作り出すときの考え方がしっかりと書かれているので読んでいると勉強になります。
帯に書かれていた推薦の言葉を読んで、非常に耳が痛かったです。
翻訳はこなれた訳文で、原文の意味を的確に伝えるものでなければならない。 辞書の訳語を並べただけの生硬な訳文や自由奔放すぎる超訳は原文の意味を歪める場合も少なくない。 翻訳は外国語と日本語の差異を十分に考えたうえで、訳語を創造する複雑な作業である。
2008-08-10 (Sun) [長年日記]
■ Agile2008を終えて
トロントから無事に帰ってきました。
時差のせいで土日がほとんどなくなってしまいましたが、充実した1週間でした。
やはり、自分が海外のカンファレンスで講演できたということが一番大きかったと思います。ここに至る経緯をちょっと整理してみたいと思います。
思い起こせば私は昨年の10月から今年の1月まで毎月福井に行ってセミナーを受講していました。そのセミナーの卒業式で「3年後、5年後、10年後に自分が実現したいこと」というテーマで各自の夢を発表しました。その5年後に実現したいこととして、Agile Conference (5年後ですからAgile2013ですね) で講演すると書きました。これは1月19日のことです。計画なんていい加減なもので、7ヶ月で実現してしまいました。
そのセミナーの卒業式の1週間後の1月25日、某打ち合わせの帰りに天野さんから、今日新宿でAgile2008に行く人が集まるよっていう話を聞きました。そのときは、あまり真剣に考えていなかったのでスルーしてました。
さらにその1週間後、懸田さんのブログにAgile2008のことが取り上げられていたので、その時点でもあまり真剣に行くことは考えていなかったのですが、専用のメーリングリストに交ぜてもらいました。
それで、2月25日がAgile2008で発表するためのsubmissionの提出期限だったのですが、あまり自分はsubmissionを出すつもりはありませんでした。それが、2月22日にひょんなことで懸田さんや天野さん (その場には角谷さんもいた) とAgile2008のsubmissionの相談をすることになって、話の流れ上、私もsubmissionを出してみることにしました。
2月24日のほぼ1日でsumissionを書いて、ダメ元で出してみました。それが、このsubmissionです。
それからしばらくはAgile2008のことはあまり考えていませんでした。
そして、4月8日、私の運命を変える1通のメールが届くのです。それは、Johanna Rothman (その時点ではまだ『Manage It!』の人だということに気づいていませんでした) からのメールでした。メールの内容はsubmissionが通過したのでExperience Reportを提出しなさい、というものでした。Experience Report!! そんなもん聞いてないと思いながら、Agile2008のホームページを見てみると、ありましたよ。Experience Report。
それからは地獄の日々です。想像してみてください。英語で論文を書くんですよ。締め切りは5月16日です。4月中に日本語を仕上げて、ゴールデンウィークを使って英語にしました。ゴールデンウィークはopakenさんの無茶振りというハプニングもあったので休みは完全に消失しました。ゴールデンウィーク後半からは、レオさんや高嶋優子さん、安井さんにお願いして、英語のチェックをしていただきました。これは大変心強かったです。そんなこんなで、Experience Reportは何とか完成し、締め切りギリギリで提出することができました。これはもう1回やれと言われてもできませんから。今度、もしやるなら、金を出して翻訳業者に依頼することにします。
というか、Experience Reportを重いからと言ってホテルに捨てて帰っているのはちょっと酷いです。血と涙と汗の結晶ですよ。これは。
そして、これで終わるはずがないのがAgile2008。次は講演資料の準備です。当日配布するCDに入れるというので、締め切りが6月30日になっていました。これは、基本的には過去にオブラブとかでやった講演資料の流用なので楽でした。Experience Reportを書いたことで構成もできていましたし。講演資料のレビューは主にレオさんにしていただきました。笑いのポイントを入れたくて、ここで笑いが欲しいが海外の人にうけるかどうか、というようなこともアドバイスしてもらいました。
そして、いよいよ7月です。発表までの1ヶ月間はしゃべることを全部日本語で書き出して、それを英語に訳しました。30分間の講演でしゃべることを全部暗記するのはこの期間では無理だったので、あらかじめ用意した英語を読む作戦でいくことにしました。
8月3日に東京を発ちました。その後は先日までのブログに書いたとおりです。
詳しくは書きませんが、この間に上司への説明や家族の説得などがあったことは、想像に難くないでしょう。特に、暖かく送り出してくれた同僚や上司と、休みの日もほどんどパソコンに向かっている私に愛想を尽かしつつも離婚せずにいてくれる妻に感謝します。
計画は重要です。しかし、綿密に計画して英会話教室に行って、2年後にはTOEICで何点とってなんてやっていたら、きっとAgile Conferenceで講演するという夢はもっと遠いものになっていたでしょう。
以前にもこのブログに書いたのですが、平鍋さんがブログにこんなことを書いていたのを思い出します。
最後のスライドは、セレンディピティについて。キャリアプランを考える上で、 偶有性の占める割合が大きく、計画通りにはいかない。しかし、「思う」、 ことがまず決定的に重要で、それが出来事を産み、行動を生む。特に「人に 会いに行く」ということはとても大きな意味を持つことを伝えたかった。
今回の旅の目的の1つがJames Shoreに会いに行くことでした。今、『The Art of Agile Development: With Extreme Programming』の監訳をしています。この本を読んで感激して、今年の年始のブログに書いて以来、ここまでつながってきました。不思議なものですね。
まだまだやりたいことは、いっぱいあります。
最後に、今回、Stacia Broderickからもらったこんな言葉でAgile2008を締めくくりたいと思います。
Best of luck to you in your agile journey!
2008-08-08 (Fri) [長年日記]
■ Agile2008 4日目
いよいよ最終日です。
朝一でJean Tabakaの「Collaboration Explained--Tools for Facilitating Real Agile Teams」に参加しました。
Exerciseで朝会をやったのですが、いつもやっていることとは言え、日本人じゃない人7人に囲まれて英語で朝会をするのは大変ですね。
JeanからもサインをもらってMission Completeです。

Collaboration Explained: Facilitation Skills for Software Project Leaders (Agile Software Development Series)
Addison-Wesley Pub (Sd)
¥ 5,279
その後はAlan CooperのKeynoteがありました。
Alan Cooperのプレゼンは芸術的でした。
午後からは「Re-run」といってアンコールのセッションがあったのですが、私はHenrik Knibergの「10 ways to screw up with Scrum and XP」に参加しました。
Henrikは日本語が上手ですね。いきなり「今、何時?」って聞かれたのでビックリしました。
講演の元になっている書籍はこちら。
Scrum and XP from the Trenches: How We Do Scrum (Enterprise Software Development)
Lulu.Com
¥ 4,435
邦訳はこちら:http://mamezou.net/modules/xfsection/article.php?articleid=113
こんな感じでAgile2008は終了しました。
2008-08-07 (Thu) [長年日記]
■ Agile2008 3日目
時差ボケも完全に解消された3日目です。
朝一はMichele SligerとStacia Broderickの「The Software Project Manager's Bridge to Agility」を聞きました。Staciaがこんなに綺麗な人だとは知らなかったので、正直油断してました。Project Manager歴が14年でScrumMasterのTrainerの資格があるそうです。
講演の最後にプロジェクトにかかる費用を試算する式が出てきて、プログラマが何人で何イテレーションでいくら、DBAが何人で何イテレーションでいくらという計算をしたあとに、某クレジットカード会社のCMのパロディで"Facilitating the negotiation of the team and customer = PRICELESS!"と言っていたのが印象的でした。
講演後に突撃して『The Software Project Manager's Bridge to Agility (Agile Software Development Series)』に2人のサインをもらいました。

The Software Project Manager's Bridge to Agility (Agile Software Development Series)
Addison-Wesley Professional
¥ 5,272
その後は、Johanna Rothmanの「Guerilla Agile: Stop Playing Schedule Games」を聞きました。これも一種のパターンと呼んでいいですね。
午後はGerard Meszarosの「From Concept to Product Backlog - What Happens Before Iteration 0?」を聞きました。Gerard Meszarosは『xUnit Test Patterns: Refactoring Test Code (Addison Wesley Signature Series)』の著者として有名ですね。ConceptをBacklogに落とすところまでのValue Streamにそって話が進められました。
まあ、講演の内容は置いておいて、例によって講演後に突撃して「日本人はあなたの本をぶった切って読んでいます」ということを伝えようとしたら既に知っていたみたいです。先に言われてしまいました。何で??「t-wadaメソッド」という名前は知らなかったみたいなので、教えておきました。併せてt-wadaさんのことも軽く紹介しました。顔写真を見せたところ "cool!!" と言っていました。
最後はAmr Elssamadisyの「Touchy-feely Impediments to Agile Adoption」を聞きました。元ThoughtWorkerだそうです。しかし、終始オーバーリアクションでテンションが高かったです。独特の魅力がある人ですね。
Linda Risingが聞きに来ていたのが、印象的でした。というか、そりゃ聞きに来るわなという内容でした。『The Fifth Discipline: The Art & Practice of the Learning Organization』とか出てきましたし。
講演後に突撃してサインをもらいました。そろそろ、お気づきかもしれませんが、こっちへ来て何冊本買ってるんじゃと。
Amrは一昨日の朝、一緒にご飯を食べたのを覚えてくれていました。彼はInfoQのWriterでもあるので、彼の記事を翻訳する約束をしました。Amrの記事は近いうちにサインアップしよう。

Agile Adoption Patterns: A Roadmap to Organizational Success
Addison-Wesley Professional
¥ 5,852
講演終了後は、Banquetです。
BanquetのKeynoteはRobert C. Martinだったのですが、あんなにひょうきんな人だとは知りませんでした。
その後、アジャイルコミュニティでは由緒のある「The Gordon Pask Award」の授賞式が行われました。
ここで、重大ニュースです。平鍋さんが「The Gordon Pask Award」を受賞されました。これはすごいことです。

平鍋さんの受賞スピーチがまたグッときました。ヤバかったです。
最後は「Dear XP」で締めくくりました。

まさか、これだけの人の前で「Dear XP」をやるとは。恐るべし


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■ 平鍋 [そっかぁ、こんな物語なんだ。 簡単に英語けなしてごめんなさいー。 Jim といい写真撮れて良かった。ぼくも、ここか..]
■ fkino [平鍋さん > いえいえ。直前 (前日) の英語チェック助かりました。 ]
■ マーガりん [残暑お見舞い申し上げます。 久しぶりにお邪魔したら、 なんだか嬉しいブログでした。^−^ 思いを行動に..]
■ くっしー [お疲れさまでした。ブログに本がいっぱい載ってますね!空港で重量オーバーになったことは、ナイショにしておいたほうがいい..]
■ 林 [おつかれっした。 いっこづつちゃんとサインをもらっているのが偉い! ]