2007年08月26日
_ 大野耐一の現場経営
読みました。
Mary PoppendieckがAgile 2007で引用していたというので、読んでみました。
大野耐一氏の軽妙な語り口が心地良い一冊。英訳版ではこのニュアンスは伝わっているのかなあ。
トヨタ生産方式はどちらかというと中小企業が多種少量生産を行う際にうまくいくためのやり方だという印象を強くしました。
"トヨタ"という名前から連想されるような大企業向けのやり方でも大量生産を行う際のやり方でもない。ましてや自動車屋さん向けのやり方というわけでもない。
そういう意味では、今のトヨタはトヨタ生産方式を活かし切れているんだろうかと、ちょっと思いました。
"パターン"は建設の分野から出てきたものですが、今の建設業界では"パターン"という考え方はそれほど流行っていないそうです。同じように"トヨタ生産方式"についても、そんな逆転現象が起こりそうな予感がしています。