2007年06月12日
_ RubyKaigi2007 AP4R : Ruby のための非同期メッセージングライブラリ
今年は当日スタッフとしての参加だったので、全部の講演を聴けたわけではないのですが、仕事で使っている人が増えたせいか、昨年に比べると全体的には実用的な内容のセッションが増えているという印象を受けました。
その中でもAP4Rの存在意義は大きいと思います。「ハッキングからエンジニアリングへ。」そんな印象を持ちました。これからはみんながこういったプロダクトを現場でどんどん使っていって、その中で叩き上げていく段階に入ったんだと思います。AP4Rの前身となるJavaのプロダクトも現場で叩き上げられてきたものだと伺っています。
来年あたりはもっと具体的な事例紹介なんかも出てくるのかなぁ。id:masataka_kさんがフリーライダーは手を上げて乗っていることをアピールして欲しいといっていたのを思い出しました。今の私にはAP4Rのようなすごいプロダクトを作ることはできないかもしれないけれど、こういったプロダクトを現場で使ってみて、活用事例をフィードバックしていければいいなぁと思いました。
プレゼンのスタイルも講演者お二人(id:kiwamuさんとid:ita-wasaさん)の誠実な人柄が滲み出ていて非常に好感を持ちました。
_ RubyKaigi2007 Dave Thomas 基調講演
感動的な講演でした。ど真ん中のストレート。勇気をもらいました。
あの場にいて、同じ時間をDave Thomasはじめ、多くの参加者の方と共有できたことを幸せに思います。
Rubyは孤島ではない。
という一言がグッときました。思わずジョン・ダンの詩を思い出したのだけれど、何か象徴的なものを感じました。
誰も孤島ではなく 誰も自分ひとりで全てではない ひとはみな大陸のひとかけら 本土のひとひら (中略) ゆえに問うなかれ 誰がために鐘は鳴るやと それは君のために鳴るなれば - ジョン・ダン
もっと、何か書こうと思ったのですが、今はうまく言葉にできません。いつとなしに、この講演のことを思い出して何か書くかもしれません。
2008年06月12日
_ ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学
読みました。
3行に1個所はツッコミどころがあるというトンデモ本。
全く面白くなかったです。何が面白くないかというと、本田勝一さんの言葉を借りると「文章が笑っている」んです。
ユーザ側からはこういうふうに見えているのか、という参考にはなりました。しかし、ひどい言われようやなぁ。