2008年05月18日
_ ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
読みました。
これは面白かったです。帯が大前研一の顔のアップじゃなかったら、もっと早く読んでたと思う。
この本によるとタイトルにもなっている「ハイ・コンセプト」というのは
- パターンやチャンスを見出す能力
- 芸術面で感情面に訴える美を生み出す能力
- 人を納得させる話の出来る能力
- 一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力
など、のことだそうです。
一方、この本の中で「ハイ・コンセプト」と並んで出てくる言葉に「ハイ・タッチ」という言葉があります。こっちは、
- 他人と共感する能力
- 人間関係の機微を感じ取る能力
- 自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力
- ごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力
など、とあります。
大前研一氏の解説によると「ハイ・タッチ」という言葉の初出は『』だそうです。
新しい技術が社会に導入されるたびに、その対局にある人間的側面が考慮されなくてはならない。 それがハイ・タッチであり、これが軽視されると、技術に対する拒否反応が起こる ——ジョン・ネイスビッツ
これを読んだときに、アジャイル開発を連想しました。
現状はというと、アジャイル開発に対する拒否反応が起こってるんですけどwww
この辺についてはあとでもうちょっとちゃんと書きたい。
『』では後半でハイ・コンセプトでハイ・タッチな「六つのセンス」1つずつについて個別に書かれています。「六つのセンス」を並べてみるとこんな感じになります。
- 「機能」だけでなく「デザイン」
- 「議論」よりは「物語」
- 「個別」よりも「全体調の和」
- 「論理」よりも「共感」
- 「まじめ」だけでなく「遊び心」
- 「モノ」よりも「生きがい」
左側にある項目の価値を認めながらも、右側にある項目の価値をより重視するというのは、アジャイルマニフェストと同じフレームワークですね。このあたりも興味深かったです。
2009年05月18日
_ Head Firstソフトウェア開発 —頭とからだで覚えるソフトウェア開発の基本
読みました。
アジャイル開発と言わずにソフトウェア開発と言い切ってしまったところが素晴らしい。
これは中学校技術家庭科「情報基礎」の教科書に指定すべき。
_ レオ [原書は「A Whole New Mind」かな?]
_ fkino [そうですね。 A Whole New Mind: Moving From The Information Age T..]