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fkino diary


2008年07月15日

_ イノベーションのジレンマ—技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

読みました。

この本はヤバイ。

思わず自分の所属している組織とその組織で取り入れているテクノロジやプロセスに当てはめて考えてしまいました。

もうちょっと踏ん張らんといかんなぁと思いました。

Tags: Biz book
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_ haru01 [帰社日にちょっと聞かせてちょ]


2011年07月15日

_ 『アジャイルサムライ』が出版されました

同僚の nawoto, kakutani, _dot, bekkou がそれぞれ監訳・翻訳にかかわった『』が出版されました。

私はこの本を事前に読ませてもらい、推薦の言葉を「読者の声」として本書に寄せました。

顧客に強くかかわってもらい、顧客の期待をマネジメントしながら、
チームで成果をあげていく。こういった仕事のやりかたを、あなたが
具体的にもっと知りたいと思っているなら、『アジャイルサムライ』は
ピッタリの一冊だ。

Jonathan Rasmussonは元ThoughtWorker*1であり、「お客さんにかかわってもらう」とか「お客さんの期待をマネジメントする」といったことに随所で言及されており、私も受託ソフトウェア開発に携わっている身として、共感できる部分がとても多かったです。日本でソフトウェア開発に携わっている人たちも、ほとんどが受託でソフトウェアを開発している人たちだと思います。そういった人たちに、本当にこの本を読んでほしいと思います。

特に、「顧客に強くかかわってもらう」というところ。これまでは、お客さんにかかわってもらうことがソフトウェア開発を成功させる鍵だということは分かっていても、明確な手法やアプローチが示されてこなかった分野です。この本では書籍全体の20%以上を使って、「インセプションデッキ」というお客さんにかかわってもらう上でポイントとなる手法を説明しています。これだけでも間違いなく読む価値はあります。

また、個人的に好きなのは8章の「8.7 現場で実践する」のところ。Jonathan自身も経験があるんだと思うんですけど、現場でよく直面するセンシティブな問題に答えています。私自身もよく聞かれることなので、Jonathanがどう答えるかが興味があったのですが、踏み抜きそうになって寸止めした答え方になっているのが実に味わい深い (この感覚は一部の人にしか伝わらないと思う)。私はいつも踏み抜いてしまうんですけどね。

こんなにすばらしいアジャイル開発の教科書を私の書棚に (職場と自宅に1冊ずつ) 並べられることを本当に嬉しく思います。

監訳・翻訳チームのみんな、すばらしいレビュワー陣のみなさん、そして、オーム社開発局のみなさん、お疲れさまでした!!

*1 念のため書いておくと、ThoughtWorksは世界的に受託ソフトウェア開発とコンサルティングを展開している会社