2007年06月03日 [長年日記]
_ I'm a Practitioner of Agile Softwere Development
「[動画]Ruby設計者まつもとゆきひろといろいろ語りたい」の中で平鍋さんが自身のことを"Practitioner"と紹介していたのがかっこよかった。(英語の字幕では"I'm a Practitioner"となっていた。)
私は昔、新婚旅行に行ったときに、旅行先の国の入国カードの職業欄に"Software engineer"とか書いたような気がする。
"I'm a Practitioner of Agile Softwere Development"とかっていう風に言えるようになりたいと思った。
(私の場合はAgitatorとかEvangelistとかっていう柄じゃないので、Practitionerが一番しっくりきた。)
2007年06月05日 [長年日記]
_ Rails for Java Developers
読みました。
JavaとRubyのコードの比較みたいな話はちょっと微妙だったのですが、Rails全般について幅広く取り上げられていて、Tips的な内容も多かったので、純粋にRailsの解説書として役に立っています。
Automationのところで、CIツールとしてCerberusが取り上げられていたんだけど、CruiseControl.rbよりもこっちの方がメジャーなんだろうか?
2007年06月07日 [長年日記]
_ ペア作業
今週はずっとペア作業(ペア設計、ペアプロ)をしています。
一緒にやっている方はXPのご経験はなかったようで、最初はどうかなぁと思っていた*1のですが、今日、「ペアでやるっていうのはなかなかいいね。」っていう言葉が聞けたので嬉しかったです。
ペアプロっていうのはこいうところが良くて・・・みたいな話は全然していなくて、まずやってみて、それでどいうところがいいかっていうことを自分で気づいてもらえたのが良かったです。
まあ、その方がいいっていう風に言われていたのは一般的に言われているようなペアプロのメリットとは違ったのだけれど、それはそれで私としても新しい発見だったし、色々な感じ方・捉え方があるものだなぁと思いました。
プラクティスを導入する際に、このプラクティスのいいところは・・・と説明するのは、実はそのプラクティスの可能性を狭めてしまっているのかも、とちょっと思いました。
*1 ペアでの作業を苦痛に感じる人もいるので
2007年06月08日 [長年日記]
_ RubyKaigi2007 前日準備・前夜祭
今年は当日スタッフをやっています。
前日準備のため、17:30に御茶ノ水へ。
去年は御茶ノ水で仕事をしていて、RubyKaigiはお台場での開催、今年はお台場で仕事をしていてRubyKaigiは御茶ノ水での開催と、丁度、入れ違いになってしまいました。
前日準備では主にスポンサー様のパンフレットを重ねてひとまとめにする役を担当しました。
前夜祭ではDave Thomasと初対面。
英会話はまったくもって自信がないので、持って行ったカンペが役に立ちました。
I'm a Practitioner of Agile Softwere Development.
って自己紹介したっ!!
その後、「最近、Rubyを使って開発しているんだけど、RubyはAgileと相性がいいよね。」みたいな話を怪しい英語でして、最後に
My work is to make people happy in Ruby and Agile.
みたいなことを言ったら、
Great!!!!
って言ってもらえた。
A love all, make it fun (and agile).
感動した。
_ kiwamu [above all にも読めるような? 自分もサインもらいましたが一生ものです♪]
2007年06月09日 [長年日記]
_ RubyKaigi2007 1日目
当日スタッフとして参加してきました。
主にロビーをうろうろしたり、照明の調整をしたり、PROCKEYを買いに行ったりしていました。
講演はロビーや舞台袖の部屋でも見ることができるので、ちょくちょく見ていました。聞けていないところもあるけど、ログが充実しているのが素晴らしいと思いました。
http://jp.rubyist.net/RubyKaigi2007/Log.html
感想は明日の日記にまとめて書こうと思います。
懇親会では初めての方とも元々知っている方ともお話できました。Rails勉強会とかで少し会っただけという方にも、顔を覚えてもらっていて光栄でした。
その他
- 川端さんと久しぶりに話した。一緒に仕事ができるといいなあ。
- id:kiwamuさんに過去の私のプレゼン資料を見ていただいたようで、今度、id:kiwamuさんの会社に押しかけて(熱い?)話をするという約束をした。大人の約束じゃないから!!
- id:kikainekoにオブラブ夏イベントのパンフレットに載っている女の人は社内にいるのか?と聞かれた。いないよ・・・
2007年06月10日 [長年日記]
_ RubyKaigi2007 2日目
プライドとコミュニティへの帰属意識を持って働いている普通の人が、何かよくないことが起きていると気付き、問題を解決できる人にその情報を伝えるか、自分の担当を離れて自分で処理する。これはコミュニティが機能していることを示していて、(つづく)
これは「」の一節なのですが、当日スタッフとしてRubyKaigiに参加し、強く感じたことでした。
一緒にスタッフとしてRubyKaigiに関わったみなさま、そして、すべての参加者の方に感謝します。貴重な体験ができた2日間でした。ありがとうございました。
急用ができて、「撤収」に参加できなかったのが非常に心残りなのですが、RubyKaigi2008があるなら、また当日スタッフとしてリベンジしたいです。
講演の感想はあとで書く。
_ captain [tBWmDZJPkbiq Diet Drug Phentermine http://christ77.power-e..]
2007年06月11日 [長年日記]
_ 終着駅とQuarity of Life
RubyKaigi終了後、後ろ髪を引かれる思いでしたが、そのまま東京駅へ行き、新幹線に飛び乗りました。
GWにお見舞いに行ったんだけど、あれが最後になるだろうという予感はありました。でも、まだ意識があって話が出来るうちに会いに行けて良かったなぁ。
祖母の家には同い年(なんと、誕生日が1日違い)の従兄弟がいることもあって、小さい頃は正月とお盆にはよく遊びに行っていたっけ。
余命1年と言われてからちょうど1年。その間、家事をこなしながら、毎日、病院へ看病に行っていた母のことを思うと目頭が熱くなります。
最後の1年間、ターミナルケア*1をうけながら、実の娘に見守られて過ごした祖母のQoL(Quarity of Life)はきっと高かったに違いないと思うのです。
ご冥福をお祈りします。
*1 末期がんなどに罹患した患者に対する看護のこと。主に延命を目的とするものではなく、身体的苦痛や精神的苦痛を軽減することによって、人生の質(QOL)を向上することに主眼が置かれる。
2007年06月12日 [長年日記]
_ RubyKaigi2007 AP4R : Ruby のための非同期メッセージングライブラリ
今年は当日スタッフとしての参加だったので、全部の講演を聴けたわけではないのですが、仕事で使っている人が増えたせいか、昨年に比べると全体的には実用的な内容のセッションが増えているという印象を受けました。
その中でもAP4Rの存在意義は大きいと思います。「ハッキングからエンジニアリングへ。」そんな印象を持ちました。これからはみんながこういったプロダクトを現場でどんどん使っていって、その中で叩き上げていく段階に入ったんだと思います。AP4Rの前身となるJavaのプロダクトも現場で叩き上げられてきたものだと伺っています。
来年あたりはもっと具体的な事例紹介なんかも出てくるのかなぁ。id:masataka_kさんがフリーライダーは手を上げて乗っていることをアピールして欲しいといっていたのを思い出しました。今の私にはAP4Rのようなすごいプロダクトを作ることはできないかもしれないけれど、こういったプロダクトを現場で使ってみて、活用事例をフィードバックしていければいいなぁと思いました。
プレゼンのスタイルも講演者お二人(id:kiwamuさんとid:ita-wasaさん)の誠実な人柄が滲み出ていて非常に好感を持ちました。
_ RubyKaigi2007 Dave Thomas 基調講演
感動的な講演でした。ど真ん中のストレート。勇気をもらいました。
あの場にいて、同じ時間をDave Thomasはじめ、多くの参加者の方と共有できたことを幸せに思います。
Rubyは孤島ではない。
という一言がグッときました。思わずジョン・ダンの詩を思い出したのだけれど、何か象徴的なものを感じました。
誰も孤島ではなく 誰も自分ひとりで全てではない ひとはみな大陸のひとかけら 本土のひとひら (中略) ゆえに問うなかれ 誰がために鐘は鳴るやと それは君のために鳴るなれば - ジョン・ダン
もっと、何か書こうと思ったのですが、今はうまく言葉にできません。いつとなしに、この講演のことを思い出して何か書くかもしれません。
2007年06月13日 [長年日記]
_ オブラブまで「あと7日間」
これはすごい!!
http://gadget.cre8system.jp/gtd/gtdr_1.html
今回、オブラブで話をしていただく太田さんは私の前職の先輩です。私が新人で入社したとき、後ろの席に座っていたのが太田さんです。実質、一緒に仕事をしたのは半年間くらいで、それは私がXPを経験した初めてのプロジェクトでした。
その後、私は転職して今の会社に、太田さんは独立して個人で会社を経営されています。
そんな繋がりで今回のオブラブイベントに講演者としてご招待しました。
どうぞお聞き逃しのないように!!
その後のコマで私もお話させていただきます。XPを導入したプロジェクトの事例紹介をさせていただきますので、こちらもよろしくお願いします。
申し込みがまだお済みでない方はこちらからどうぞ。
2007年06月16日 [長年日記]
_ 感情労働
これは深い洞察。
http://d.hatena.ne.jp/takahashim/20070614#p1
私はふりかえりをやるときに、KPT(Keep、Problem、Try)以外に、枠を右側に2つ追加して、「うれしかったこと」、「悲しかったこと」っていうのを書くようにしたことがあます。
人の感情にフォーカスすることの必要性は感じていて、そのアプローチも色々とありますね。
ニコカレなんかもそうですね。
2007年06月19日 [長年日記]
_ いよいよ明日はオブラブ
明日はいよいよオブラブイベントです。私はLTの前座(?)をつとめさていただきます。
今日はお客さん先にて、一緒に仕事をしている人たちに協力していただいて、明日の発表のリハーサルをしてきました。ご協力&フィードバックをいただいたみなさま、ありがとうございました。
117ページある資料を44分50秒で話しました。
これだと余裕が無さ過ぎる(質疑応答もできない)ので、今からもう少し削ります。
明日は楽しんでいただければと思います。
「」が先週末届いたんだけど、まだぶった切りたくないので明日は持って行かない。
追記
「帰郷」とまったく絡めていないことに今気づいた。
2007年06月20日 [長年日記]
_ オブラブイベント 2007夏 帰郷
「Practices of an Agile Team」と題して、私がリーダーとして関わったプロジェクトの事例紹介を通して、チーム開発の心構えみたいなことをお話させていただきました。
公開用の講演資料はこちらからダウンロードできます。
http://archive.fkino.net/Practices_of_an_Agile_Team.pdf
講演内容に関して、このブログへのツッコミ・トラックバックは大歓迎です。どしどしフィードバックをお寄せください。
_ opaken [fkinoさんの勇姿が見れて本当に良かった。 プレゼンの内容も感激しましたよ。 ありがとう!]
2007年06月21日 [長年日記]
_ スピードハックス3 勉強会
opakenさんがまだ東京にいるというので、一緒に参加してきました。
大橋悦夫氏、佐々木正悟氏による講演と2人一組のペアになってのワークショップ。
テーマは「チームで仕事をする 〜スケジュール編〜」。
- ペア・スケジューリング
- Googleカレンダーを使う。
- やりかけシェアリング
- β版は「完璧」の4歩手前
- wikiを活用!!
- こねる
感想
- 他己紹介すごい。やってみよう。
- ペア・スケジューリングは普段から「かんばん」とかやっているとあまり使いどころはないかも。
- 遠隔地にいるペアが共同で作業するときに使える。
- チームと言いながら3人以上ではできないと仰っていたのが残念。
- 考え方や根底にあるものはXPとかと同じ(だと思う)。
- 佐々木氏が心理学の用語をいくつか出されていたのだけれど、その辺がすごく興味がある。
- IT系のイベントとは違って業種の違う人がたくさん来ていた。今度は交流してみたい。
_ ブレイクスルー
その後、opakenさんと飲みに行きました。
opakenさんと話した話題の中で、自分の中でものすごいブレイクスルーがありました。
というわけで、ライトニングトークスのネタ(新ネタ)ができてしまったので、今年のXP祭りはライトニングトークスで話します。(リジェクトされなければですが・・・)
今年のXP祭りは9月1日(土)。場所は昨年と同じ江戸川区総合文化センターです。
2007年06月23日 [長年日記]
_ Practices of an Agile Team
SlideShareに私の先日の講演資料をあげました。
朝一で平鍋さんの講演を聴いたときに、正直言って「やられた」「かぶり気味」と思いましたよ。その後、思い直して、平鍋さんのインプリメントが私の話しだと思うことにしました。現場で実践してみないと分からないような生のお話ができたかなぁと思っています。
いやぁ、しかし、上司の上司の上司と同じ方向を向いていることが再確認できてよかった。
平鍋さんのインプリメントが私の話しなら、次は私の話をうけて、こんなことを実践してみましたという話も聴いてみたいなぁと思いました。そう、次は君のターン。こういう連鎖ができるといいなぁ。
終わった後で、咳さんに「面白かった」とお褒めいただきました。ヤッター\(^O^)/
KPTやアンケートでもポジティブな反応をたくさんいただきました。ありがとうございました。
他のセッションを聴いていて、私のセッションを聴けなかったというご意見も伺っております。もしご希望でしたら、あなたのオフィスに押しかけてお話させていただきます。お気軽にご連絡ください。第1弾はid:kiwamuさんのところかな。りょーさんのところはどうなんだろう。
2007年06月24日 [長年日記]
_ POST‐OFFICE—ワークスペース改造計画
読みました。
これは良い本です。アイデアが溢れています。
時間的な「ゆとり」について色々考えを巡らすことがあったのですが、空間的な「ゆとり」についても考えさせれられました。
それから、「働く」ということに対する考え方が変化していっているのを感じました。大学のときに受けた講義のなかで、教授が「働く」ということに関して、8時間なり9時間なり身体的に拘束されている対価として報酬を得ているみたいなことを言っていたのが印象に残っているのですが、そういった考え方が崩れていっているのを感じます。自分自身、以前は仕事とプライベートをいかに「区別」するかということを考えていたのですが、最近はいかに「調和」させるかという方向にシフトチェンジしています。
2007年06月25日 [長年日記]
_ SlideShareにコメント
SlideShareにアップした先日のオブラブの講演資料に、海を越えてインドの方からコメントをいただきました。
日本語はよう分からんねんけど、このプレゼンの仕方は好きやで。
だそうです。(関西弁訳)
高橋メソッドがインド人にうけたwww
せっかく海外の人の目にもとまっても、内容が分からないのでは勿体ないので、英訳版を作ってみようと思いました。
2007年06月26日 [長年日記]
_ Everyday Scripting with Ruby
読みました。
Rubyの初学者向けの本です。実用的なスクリプトを例に説明が進んでいくので分かりやすいです。一応、この本に載っているようなことは分かってるつもりだったのですが、復習のつもりで読みました。
24章にいいこと書いてました。
_ かくたに [Cerberusは、cc.rbよりは歴史がある。出版時点ではcc.rbはまだ認知されてなかったかも。]