2007年07月07日 [長年日記]
_ コマンドプロンプトを快適にする3つのTips
CygwinやcoLinuxを使っている場合でもWindowsを使っている限り、コマンドプロンプトを使う場面はあると思います。
ここでは、私が行っているコマンドプロンプトを快適にするための3つのカスタマイズを紹介します。
1. フォントを変更する
コマンドプロンプトのデフォルトのフォントは"ラスタフォント"です。長時間コマンドプロンプトで作業する人はやはり見やすいフォントを使いたいものです。しかし、通常、コマンドプロンプトのプロパティでは"MSゴシック"か"ラスタフォント"しか選択することができません。
コマンドプロンプトでフォントの選択肢を追加する方法を説明します。
まずはコマンドプロンプトで使いたいフォントをダウンロードします。
私は普段コマンドプロンプトではOsakaフォントを使っています。ここからダウンロードできます。
http://osakattf.hp.infoseek.co.jp/converted/Osaka.zip
フォントをダウンロードしたら、[コントロールパネル]の[フォント]を開き、フォントをインストールします。
次にレジストリを変更します。
regedit(レジストリエディタ)で、[HKEY_LOCAL_MACHINE] - [SOFTWARE] - [Microsoft] - [Windows NT] - [CurrentVersion] - [Console] - [TrueTypeFont]を右クリックし、[新規] - [文字列値]で、"932."を入力します。
その後、[932.]をダブルクリックして、フォント名(Osakaフォントの場合は"Osaka−等幅")を入力します。
ここまでできたら、システムを再起動します。
再起動後、コマンドプロンプトのプロパティで追加したフォントが選択できるようになっていますので、設定を変更します。
Cygwinでも追加したフォントが選択できるようになります。
2. エイリアスを設定する
コマンドプロンプトで"ls"とタイプしてしまって、イライラしている人も多いと思います。ここでは、コマンドのエイリアスを設定する方法を説明します。
c:\bin\cmd_init.batを作成します。
@echo off doskey cat=type $* doskey cp=copy $* doskey ls=dir $* doskey mv=move $* doskey rm=del $* doskey vi=gvim7 $*
(バッチファイルの名前・場所は変更して構いません。変更した場合は以下の説明を適宜読み替えてください。)
regedit(レジストリエディタ)で、[HKEY_LOCAL_MACHINE] - [Software] - [Microsoft] - [Command Processor]を右クリックし、[新規] - [文字列値]で、"AutoRun"を入力します。
その後、[AutoRun]をダブルクリックして、"c:\bin\cmd_init.bat"を入力します。
これでコマンドプロンプト起動時に"c:\bin\cmd_init.bat"の内容が読み込まれるようになります。
3. プロンプトを変更する
システムのプロパティの[詳細設定]で環境変数"PROMPT"を設定します。
私は以下のように設定しています。
$P$G$S$C$D$S$T$F$_$$
2007年07月14日 [長年日記]
_ 開発の現場 Vol.009
献本いただきました。ありがとうございました。
ウォーターフォールに、PofEAAに、フローチャートに、ふりかえりに、盛りだくさんでお腹いっぱいになりました。
今回は「技術力アップの新常識」ということで、意外性のある各記事のタイトルが目を引きます。
artonさんのフローチャートの話はガチ。
私の場合はフローチャートじゃなくてHCPチャートっていうのを新人研修で腐るほど書かされたっけ。(そして、それが腐ってなくて、未だに新人研修で見本にされているっていう話も・・・。)
ああ、そういえば、コーディングシート使ったことある。鉛筆でコーディングシートにFORTRAN77のプログラム書いてた。その後、計算機室に行ってTSS端末に向かって、ASPENっていうエディタを使ってプログラムを打ち込む。自分で打ち込むんなら、コーディングシートって意味なかったよな、と思った。パンチカードっていう時代じゃないし。
それから、中原さんの記事のふりかえりの写真が弊社 和ジャスペースのホワイトボードな件について。いいんだけど。そうか、最近のTRICHORDチームのKPTは縦横に区切ってやる方式じゃなくて、マインドマップなんですね。たぶん。
それはそうとして、ふりかえりのよいまとめになっていると思いました。
2007年07月16日 [長年日記]
_ ぶり祭り2007
小岩まで行ってきました。
Seasar Conference 2007 Springのぷちスタロジカンファレンスで告知があったときから楽しみにしていたのですが、期待を裏切らない素晴らしいイベントでした。講演者のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。
「ぶり祭り」というイベントの名前から受ける印象とは対照的に、内容はガチそのもの。色々と妄想を掻き立てられたし、考えさせられました。そして、いい意味で凹んだ。俺なんてまだまだあれだなぁ。
ワークフロー入門
- 羽生さんによるワークフロー入門。
- Buriの話に行くまでの前振り。ワークフローエンジンの基礎的なこと。
- Buriは厳密にはワークフローエンジンじゃない。ワークステートエンジンと名乗っている。
- ワークフローパターンとして、Buriのテストケースいろいろ。
- ワークフローないと思っても、Buriを入れておけばいい。
- フラグ=状態。
- プロセスをどうやって見いだすかが肝。
ぶりコンソール
- a-convさんによるぶりコンソールのデモ。
- WfMC Reference Model の Administration & Monitoring Tools Interface のところ。
- トレーサビリティとか。すごい。
- おまけで、全文検索の話。BuriとS2LUCENE。
- AS/400でRESTful Buri !!
RESTful Buri
- t-wadaさんによるRESTful Buriのデモ。
- RESTはアーキテクチャスタイル。ROA。
- RESTful Buri エディタ。ワークフロー属性を設定して、Buriへ登録。BAOを自動生成している。マジカの絵が素敵だ。
- Dyna Components。Excelでテーブル情報をインプット。サーバー側でコード生成(Dao)。method_missingだ!!
- Buriブラウザ。
- URLを持つということの意義。←ここでグッと来た!!
- 全体的に5月に見たものより洗練されてる。これはすごい。
- といわけでポチッとしてみた。
懇親会
羽生さんの話をたくさん聞けた。2年前にSeasar PandN Summit @Osakaの懇親会に参加したときに、大阪本町の居酒屋で羽生さんの近くに座ってたのですが、あのときから言っていることが全然ぶれていないのがすごいと思いました。
その他
雑誌エンジニアマインドの話題になったときに、御社同人誌とか言って私に振らんように。:-P 私はエンジニアマインドには一文字も書いていないし、献本もいただいてません。:-) むしろ、エンジニアマインドとは逆を逆を行きたい。
2007年07月17日 [長年日記]
_ XP祭りやります&トーカー募集
今年も【参加費無料!】でXP祭りを開催します。
私はスタッフとしてお手伝いさせていただきます。
申し込みの受付はまだですが、LTのトーカーの募集が先行して始まっています。奮ってご応募ください。
XP祭りの続報はXPJUGのメーリングリストに流していく予定ですので、未購読の方はこの機会にメーリングリストにご参加ください。
http://xpjug.s270.xrea.com/modules/xfsection/article.php?articleid=33
----------------------------------------------- 9月1日(土) 場所:江戸川区総合文化センター http://edogawa-bunkacenter.jp/index.html ----------------------------------------------- 場所は去年と同じ、江戸川区の総合文化センターです。 駅から少し離れていますので、初参加の方はご注意ください。 今回のテーマは「XPブートキャンプ」です。 短時間で、XPを体得してもらうために、XPでの開発を体験できる セッションや、毎年好評のチュートリアルなどを行う予定です。 昨年同様、同会場の会議室や和室を使っての持ち込みの懇親宴会も 予定しています。 また、今回新しい試みとして、恒例のライトニングトークスを、 昼の部と夜の部の2回に分けて、トーカー人数を拡大して実施します。 夜の部は、懇親会の中でトークスを行いますので、今まで参加に 躊躇していた方も、フランクな雰囲気の中での発表になりますので、 お気軽にぜひご参加ください。 そのライトニングトークスで喋りたい方を先行で募集します。 (一般参加の募集は別途8月中旬に行いますのでお待ち下さい) 以下の宛先に、以下のフォーマットに埋めてメール下さい。 [email protected] ------------------ お名前 : ふりがな: 会社名 : 希望 : 昼の部 or 夜の部 一言 : ------------------
2007年07月18日 [長年日記]
_ 要求開発と要求管理
読みました。
「」の続編です。
要求開発と聞くと「」とか「」とかを連想しますが、この本のテーマはこっち系の話とはまたちょっと違います。そいう意味では邦題に「要求開発」とつけてしまったのがちょっとどうかなぁと思っているのですが。
内容はというと、これが実はすごく面白かったです。
「要求開発」とか「要求管理」とか関係ないと思っている人も、普通にお客さんと話をする機会があるなら、読んでおいて損はないと思いました。
2007年07月19日 [長年日記]
_ スターロジックカンファレンス2007
行ってきました。
Seasar Conference 2007 Springのぷちスタロジカンファレンスで告知があったときに、もしかすると2007年7月19日という日は歴史的な一日になるんじゃないかという予感はありました。
2年前にSeasar PandN Summit @Osakaの懇親会に参加したときに、大阪本町の居酒屋で羽生さんの近くに座っていてこんな話を聞いたことを今でも憶えています。
地方銀行"の優良取引先くらい"まではITが行き渡っているけれども、第二地方銀行"の優良取引先くらい"になると、"まだまだ"ITの恩恵を受けられていない。そういうところにもITを行き渡らせたい。スタロジは街の工務店にしたい*1。フランチャイズにして全国展開したい。
Seasar PandN Summit @Osakaの本編の話はGoyaの話だったのですが、自分の日記にこんなこと書いてました。
羽生さんのGoyaの話はよく分かりました。これが聞きたくて行ったようなもん。っていうか、Goyaすげー。大抵の業務系WEBアプリの設計・実装はこれでかなり機械的にできそう。実際のシステムではもっと複雑度が上がるけど、その辺もある程度はパターン化できるか。
でも、やっぱり業務分析→要件定義は大変なんだけどね。マジカとか使うにしても、自動化というわけにはいかないしなぁ。ここが一番時間かかるし、腕の見せどころなんだろうなぁ。
で、これが今日の話につながるわけですね。
「脱人月」というと居酒屋での愚痴のネタでしかなかった訳ですが、それに対してこれほど明快な答えを出したというのは画期的なことだと思います。「脱人月」というけど、結局、人月になってしまうよね、っていう半ば諦めの風潮すらあったのですが、そいうところに風穴を空けたというのは大きいと思います。この問題って答えをだせるんだっていうことに気づきました。でも、やっぱり今回、羽生さんが提示したタスク(マジカのシステムカード)を数えるということだけが答えだとは思っていないし、自分なりの答えは探していきたいと思っています。
とはいえ、目指しているところは一緒なんだなぁと実感しました。
スタロジが街の工務店で某大手SIerが大林組なら、弊社は何を目指すのか?そんなことを考えました。
ぶり祭りにスターロジックカンファレンスに、凹みまくった1週間でしたが、もうすぐカッとなりそうな予感。
*1 SIはゼネコンで大林組がどうのこうので、っていうコンテキストで出てきた話だったと思う。
_ ナイス
「ナイス」っていうのは「粋(いき)」っていうことなんだ、と思った。
2007年07月20日 [長年日記]
_ 押しかけ勉強会
id:kiwamuさんとid:ita-wasaさんのご厚意により、お二人の職場にお邪魔して先日のオブラブイベントでお話したこと+おまけの話をさせていただきました。
参加いただいたみなさま、ありがとうございました。特に会場のご提供と懇親会の予約に尽力していただいたid:kiwamuさんに感謝申し上げます。
って、あの会場はやばい。(^_^; 昨日のスタロジカンファレンスよりキャパでかいんじゃないのか。
折りたたみ式 セキュア ホワイトボードを見せていただきました。写真で見た感じよりコンパクトでした。これはいい。
お話した内容は今までの集大成的な内容なのですが、毎回、お話ししていて色々と新しい発見があります。ご質問もたくさんいただきました。いつも、あまり上手くお応えできないのですが、見えてきたものもあります。
当たり前のことをフツウにやるっていうことなんですよね。
2007年07月25日 [長年日記]
_ 【イベントレポート】ぶり祭り2007 & StarLogic Conference 2007
オブジェクト倶楽部のメルマガで取り上げさせていただきました。
http://www.objectclub.jp/ml-arch/magazine/201.html
メルマガ未購読の方はこの機会にご登録ください。
こちらからどうそ。
2007年07月27日 [長年日記]
_ fkino祭り2007
あまのりょーさんの職場にお邪魔して話をしてきました。
実際に現場でXPをやっているという方が多かったので、「XP実践者の集い」という感じで内容の濃い話ができました。りょーさんにファシリテータをやってもらったのもよかったです。
そして何より、りょーさんにやっと私の話を聞いてもらえました。念願が叶いました。
参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
気づき
- ポストモーテム
- Keep & Good
- 蒟蒻畑Light
- 6時間×5日=30時間
- ニコカレ(雨のち晴れ)
- XPやらされ感
- まるめ込んだ
- クマ牧場
それから、りょーさんが経歴書を送ってこない理由がよく分かりました。
_ あまのりょー [私の方こそ念願がかないました。VIVA! fkino!! これからもよろしくお願いします〜 >「りょーさんが経歴書..]
_ token [昨日参加させていただいた者です。 いろいろな気づきがありました。ありがとうございました! 資料の中で紹介されていた..]
_ fkino [フィードバックありがとうございます。 > まとめ買いしようと思うのですが、どこかでまとめて紹介 > されていますか..]
_ token [すいません、見逃していました。。 現場リーダーの「技術」 XP実践編 開発の現場 JavaからRubyへ を先ほど..]
_ fkino [tokenさん、お買い上げありがとうございました。:-)]
2007年07月28日 [長年日記]
_ CSS Zen Garden Book
ずっと積んでいたんですが、やっと読めました。
CSSとか画面のデザインとかは苦手意識があったのと、業務システムにおいて、画面のデザインとかはあまり本質的でないという思い込みがあって敬遠していたのですが、最近、考えが変わってきました。
文書構造と表現形式の分離というのがどういうことなのかよく分かりました。バッドノウハウも多いのですが、CSSのセオリー的なところがなかなか勉強になりました。アクセシビリティとかもちゃんと考えないとですね。
2007年07月29日 [長年日記]
_ デザイニング・インターフェース
こちらも、やっと読めました。
ユーザインターフェース/インタラクションに関する94個のパターンが分かりやすく整理されて紹介されています。この本で紹介されているユーザインターフェース/インタラクションは普段からよく目にしていたり、使っていたりするものなので特に目新しいというものはないのですが、そういったものに名前を付けて(この本はパターンの名前付けがすごく巧妙なんです)、分かりやすく分類しているところに価値があると思います。(ああ、パターンてそういうもんか。)
クールなデザインとかはやっぱり才能とかセンスがないとできないと思うのですが、使いやすいユーザインターフェース/インタラクションとかは、ある程度、定番というか型みたいなものがあって、それは本を読んだりして身についていくことが可能なもんなんだなあと思いました。
この本の監訳を担当されているソシオメディア社のホームページがなかなか充実してます。
http://www.sociomedia.co.jp/category/uidesignpatterns/
で、読み終わったぁーと思ったのですが、そこからが凄かった。
8ページに渡る監訳者あとがき。
パターンとXPとWiki。
クリストファー・アレグザンダーとケント・ベックとウォード・カニンガムとドナルド・ノーマン。
オブジェクト指向とユーザインターフェース/インタラクションデザインパターン。
オブジェクト倶楽部の江渡さんの講演 とも重なるところがあって、非常に熱のこもった素晴らしいあとがきでした。
_ あまのりょー [私は英語版を読み終わらないうちに、邦訳版が出てしまったクチですorz 監訳者あとがきのために邦訳版にしよう!(とい..]
_ コウイチ [なななな、なんと。これすごい球ですね。]